ダニエル・クレイグ妻レイチェル・ワイズ、ジェームズ・ボンド女性化に疑問 ─ 次期像めぐる議論、振り出しに戻る

『007』シリーズでジェームズ・ボンドを演じるダニエル・クレイグの妻であり女優のレイチェル・ワイズが、「ボンドは男性であるべき」との旨を語った──。こう書くと、「何を当たり前のことを」と思われるだろうが、実はジェームズ・ボンドの性別や人種を変換してはどうかとの議論が、ここ数年にかけて盛り上がっていたのだ。

長らくイギリス出身の白人男性によって演じられてきたジェームズ・ボンドは、2019年11月全米公開予定の最新作をもってダニエル・クレイグが契約満了、次作以降のボンド役の座が空席のままとなっている。これを受けて、ハリウッドにおける人種および性別上の配役の平等が叫ばれる昨今、「黒人版ボンド」や「女性版ボンド」の未来が示唆されることもあった。シリーズのプロデューサーが「(ボンドの人種・性別について)どんな事も起こりうる」と発言した他、著名人らが随所で「黒人でもいいのでは」「ボンドは白人男性に限る」など、様々な意見を口にしていたのだ。

「女性には独自のストーリーがあるべき」


斬新な可能性が次々示唆されたことで、次期ボンド像については麻痺に近い感覚が生じているきらいもある中、ダニエル・クレイグの妻レイチェルは、議論の原点に立ち返る発言をThe Telegraphに向けて語った。

「このキャラクターは、(原作小説著者イアン・フレミングが)すさまじく膨大な時間をかけて、ひとりの男性、そしてある方法で女性に関係していくキャラクターとして書かれたものです。その責任を借りたり、歴代の男性たちと比較するくらいでしたら、新しいストーリーを自分で創るべきではないでしょうか。女性は非常に魅力的で面白いのですから、独自のストーリーがあるべきでしょう。

 

なお、5代目ジェームズ・ボンドとして知られるピアース・ブロスナンは「確かにどんな事も起こりうるだろうが、次期ボンドは男性で、白人になると思う」との見解を示していた。『マイティ・ソー』シリーズで一躍ファンダムに認められたクリス・ヘムズワースとて「ジェームズ・ボンドのファンは、きっとコミックのファンよりも厳しいだろうと思う」と慎む伝説のキャラクターは、おそらく誰が射止めても様々な意見が挙がることだろう。いずれにせよレイチェルの言葉は、次期ボンド像をめぐる議論を原点に振り戻してくれた印象だ。

レイチェルが女性ならでは独自のスパイシリーズがあるべきと提案するように、2017年にはシャーリーズ・セロン主演のスパイ・アクション『アトミック・ブロンド』がヒット。2018年にはジェニファー・ローレンス主演の『レッド・スパロー』が、2019年にはブレイク・ライブリー主演の『ザ・リズム・セクション(原題:The Rhythm Section)』といった注目の女性スパイ映画が待っている。

Source:http://www.complex.com/pop-culture/2018/02/why-rachel-weisz-against-female-james-bond

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THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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