サム・ライミ、ドクター・ストレンジは「かつて2番手3番手キャラだった」 ─ 『スパイダーマン2』でもネタ化、今や単独映画に

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)でドクターストレンジは今や欠かせない存在となっている。続編『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』でメガホンを取ったサム・ライミは、かつて同キャラクターに対して抱いていた思いを明かしている。
今でこそ、アメコミやマーベル・ファンの間で知らない人はいないキャラクターとなったドクター・ストレンジだが、キャプテン・アメリカやスパイダーマンたちに比べれば、かつては知名度が低かったと言わざるを得ないだろう。そんなキャラクターについて、米AMC Theatersのインタビューに応じたライミが次のように語っている。
「(ドクター・ストレンジは)マーベルで2番か3番手のキャラクターで、明らかに大きな人気を博していたのはスパイダーマンやファンタスティック・フォー、アベンジャーズ、キャプテン・アメリカ、ソーでした。そういった映画はどれも製作されていなかったので、マーベルがドクター・ストレンジの映画を作るとは想像もしていませんでした。あり得ないことだと思えたからです。」
『スパイダーマン2』(2004)のワンシーンでは、ドクター・ストレンジの名前が言及される。新聞社「デイリー・ビューグル」の編集長であるJ・ジョナ・ジェイムソンがドクター・オクトパスの名前を考えていた時に、ジェイムソンは助手から「ドクター・ストレンジはどうですか?」と提案されるも、「その名前は使われている」と却下されていた。ライミは、同作で小ネタとして使ったドクター・ストレンジの単独映画シリーズが製作され、しかも、自分が第2作の監督を務めるとは思いもしなかっただろう。
これまでにマーベルは、映画が製作されるまで一般的に知名度が低かったアイアンマンやガーディアンズ・オブ・ギャラクシーなどを主人公にした作品を生み出している。今後も比較的マイナーなスーパーヒーローを軸にした映画が誕生し、新たな人気者となることもありそうだ。
間違いなく1番手に昇格したドクター・ストレンジを描く『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』は公開中。
▼ 『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』の記事
Source:AMC Theaters
※訂正:記事初出時より、内容を一部修正いたしました。