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サム・ライミ、早川雪洲を映画化へ ─ 日本人初のハリウッド俳優を『スパイダーマン』監督が描く

Sessue Hayakawa by Fred Hartsook, Public domain, via Wikimedia Commons | Sam Raimi by Super Festivals from Ft. Lauderdale, USA, CC BY 2.0 , via Wikimedia Commons

『スパイダーマン』『死霊のはらわた』シリーズで知られ、最新作『HELP/復讐島』もヒット中のサム・ライミ監督が、早川雪洲を題材とした映画を準備中であることがわかった。サム・ライミが『HELP/復讐島』オフィシャルインタビューで明らかにした。

日本の早川雪洲は、サイレント映画時代のハリウッドで初めて活躍した“元祖”国際俳優。1886年に千葉県に生まれ、21歳で単身渡米を果たす。“日本人が世界の銀幕に立つ”という前例のない時代に、『チート』(1915)で地位を確立。アジア人への差別と偏見が今より色濃かった当時において、アメリカ白人女性からのセックスシンボル的な人気を獲得した。『戦場にかける橋』(1957)では日本人として初めてアカデミー賞助演男優賞ノミネートを果たし、1960年にはハリウッド殿堂入りも果たした伝説的スターだ。

『HELP/復讐島』でプロデューサーを務めたザイナム・アジジは同作オフィシャルインタビューで、「私たちは今、早川雪洲についての映画を作ろうとしているのですよ」と明かした。続けてライミも「そう、最初の日系アメリカ人俳優についての映画を」と認めている。

「少なくともアメリカにおいては、彼が最初で、とても重要な映画スターでした。彼は優れた俳優でした。私たちは今、彼についての映画を作ろうとしています。」

サム・ライミはプロデューサー業も盛んに行なっていることから、この度の企画にどのように関与するかは不明だ。実現すれば、キャリア初の伝記映画ということになる。ホラーやオカルト作品を主戦場とするサム・ライミは、さまざまな逸話が語られる日本の伝説的スターの波乱万丈をいかに映像化するか。

なおサム・ライミはこのインタビューで、日本のホラー映画に基づく『THE JUON/呪怨』シリーズを手がけたことにちなんで、日本映画愛も語っている。

「『呪怨』はもともと清水崇さんが日本で作ったすばらしい映画。彼は私たちのために、こちらで『THE JUON/呪怨』を作ってくれました。

私は黒澤明の大ファンでもあります。『用心棒』『七人の侍』などが大好きです。黒澤明が描いた絵も持っています。彼は本当に優れた監督だったので、衣装のリサーチなども衣装担当者と一緒に自らやりましたし、衣装を着たキャラクターの絵を自分で描いたりもしたのです。その物語の時代にもとづく色、形の服を。彼は優れたアーティスト、ビジュアリスト。私は今も彼から学び続けています。

彼は馬の撮り方も本当によく知っていました。カメラを低い位置に置き、レンズの前で馬のお尻が動くようにするのです。彼は最高のやり方を知っていました。本当にすごい映画監督です。」

サム・ライミ監督による予想不能なノンストップ“復讐エンターテインメント” 『HELP/復讐島』は大ヒット上映中。

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者、運営代表。執筆・編集から企画制作・取材・出演まで。数多くのハリウッドスターに直接インタビューを行なっています。お問い合わせは nakataniアットriverch.jp まで。

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