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サム・ライミ、『ドクター・ストレンジ』でマーベル映画復帰の心境は ─ 『スパイダーマン3』は「本当にひどい経験だった」

サム・ライミ
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/14586845507/

『死霊のはらわた』で知られる映画監督サム・ライミのキャリアは、2022年にひとつの到達点を迎える……とは、少々言いすぎだろうか。マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(原題)』は、『スパイダーマン』3部作を手がけたライミにとってスーパーヒーロー映画への復帰作であり、ホラー監督としてのスキルも存分に発揮できる一作。ヒーロー映画史においても、ひとつの節目を迎えるような感慨がある。

では、『スパイダーマン3』(2007)から15年ぶりとなるヒーロー映画を手がけるライミ自身は、『ドクター・ストレンジ』への就任をどう受け止めていたのだろうか。米Colliderでは、かつての苦々しい記憶を率直に明かしている。

(ヒーロー映画に)もう一度立ち向かえるとは思いませんでした。『スパイダーマン3』の監督が本当にひどい経験だったからです。ネットが炎上して、あの映画を毛嫌いする人たちが、そのことを僕に知らせてくる。思い出すのもつらかったですね。だけどその後、『ドクター・ストレンジ2』の話が来ていることがわかりました。エージェントから電話があって、“マーベルが監督を探していて、あなたの名前が出ています。興味はありますか?”と。それで、今でもやれるかどうかを考えました。」

ライミの復帰は多くのファンに受け入れられた感があるが、本人の中には大きな葛藤があったのだろう。オファーを受けた理由について、「(ヒーロー映画は)本当に大変な仕事だし、そういうタイプの映画。だけど、理由はそれで十分だと思ったんです」と答えている。ライミの挑戦心に火がついた、ということだろうか。

ちなみに、ライミは前作『ドクター・ストレンジ』(2016)も大いに気に入っていたそうで、「スコット・デリクソン(監督)が素晴らしい仕事をしてくれたから、“やろう”と言いました」とも語っている。「彼らはキャラクターを最高の場所に導いてくれました。僕は“またスーパーヒーロー映画を作るぞ”という考え方ではなく、たまたまヒーロー映画だったという気持ちでした」。

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Source: Collider

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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