ダース・モール役レイ・パーク、『スター・ウォーズ』ライトセーバー戦の殺陣師への興味は「すぐにでも」

映画『スター・ウォーズ』シリーズの醍醐味のひとつといえば、やはりジェダイやシスらライトセーバーの達人によるデュエル。シリーズ中には名勝負がいくつもあるが、中でも『エピソード1/ファントム・メナス』(1999)クワイ=ガン・ジン&オビ=ワン・ケノービ対ダース・モールの「運命の戦い」をベストに挙げるファンも少なくないだろう。

ダース・モールの華麗なアクロバティック・アクションを形作っているのは、演じたレイ・パークの超人的な身体能力。ブルース・リーの大ファンであるという父が幼少期のレイをマーシャル・アーツの道に誘い、カンフー(北少林拳)を始めたのはわずか7歳。10代の間には武術太極拳も学び、マレーシアで武術修行も経験、世界中の武術トーナメントを総なめにした武芸者である。
レイが映画界でスタントダブルを始めたのは1997年の『Mortal Kombat: Annihilation(原題)』の時のことで、これが1999年公開『ファントム・メナス』ダース・モール役での世界的ブレイクに繋がる。

レイ・パーク、殺陣師ができれば「すぐにでも」
『ファントム・メナス』ではオビ=ワンに敗れたダース・モールだが、実はこの時モールは生き延びており、その後の姿はアニメ『クローン・ウォーズ』や『反乱者たち』で描かれている。『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018)のように、帝国軍誕生前後の時代を描く作品が制作されれば、モールの華麗な剣さばきが再び見られる可能性もある。
しかしレイ・パークにとって、『スター・ウォーズ』ユニバースへの携わり方はモール役での出演だけではない。殺陣師として、今後の映像作品でライトセーバー戦を裏側から創り上げることもできるはずだ。自身も優れたスタントマンであり、かつダース・モール役として素晴らしいアクションを既に披露しているレイ・パークとあって、『スター・ウォーズ』の殺陣師はこの上ない適役ではないか。レイ自身も歓迎的で、「むしろ何故レイ・パークは続編シリーズのライトセーバー戦の殺陣師をやっていないの?」とのファンの問いに「すぐにでも」と答えているのである。
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— Ray Park (@IAMRayPark) 2018年9月14日
『スター・ウォーズ』シリーズは、J.J.エイブラムス監督の手に戻った『エピソード9(仮題)』が撮影中。ほか、『最後のジェダイ』(2017)ライアン・ジョンソン監督が手がける全く新しい映画3部作や、「ゲーム・オブ・スローンズ」製作陣が手がける新映画シリーズ、『アイアンマン』(2008)などのジョン・ファヴローが製作・脚本を手がける実写版TVドラマシリーズといった複数の実写作品企画が存在する。ここでライトセーバー戦が描かれることがあれば、レイ・パークの豊かな知見が活かされることに期待したいところだ。
Source:RayPark