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キャプテン・アメリカ役を2度断ったクリス・エヴァンスを説得したロバート・ダウニー・Jr.、電話で何と言ったのか?

ロバート・ダウニー・Jr. クリス・エヴァンス
[左]Robert Downey Jr. https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/14802403202/ [右]Chris Evans https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/14615990538/ All Photo by Gage Skidmore Remixed by THE RIVER

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)でキャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースを演じたクリス・エヴァンスは、ケヴィン・ファイギからのオファーを、2度も断っていた。当初提示された契約では映画9本への出演が義務付けられており、名声を恐れたためという。

結果的に、エヴァンスはカメオ登場&クレジット無しの作品を含めると計11のMCU映画に出演した。この度米Vanity Fairで当時を振り返ったエヴァンスは、2度も断った役を引き受ける覚悟に最後の一押しを加えたのが、ロバート・ダウニー・Jr.その人であったことを、会話の内容と共に明かしている。

このオファーは、誘惑の典型じゃないか。最大級の規模で究極の仕事のオファー。僕はこういうモノにノーと答えるべきなんだ」。オファーへの返答猶予を1週間与えられたというエヴァンスは、こう自問自答したという。「そうするのが正しいと感じました。写真やコスチュームを見てカッコいいと思いました。でも、ノーと答えた次の日の目覚めは良かったんです。しかも2回とも」。

プライバシーを重んじるエヴァンスが恐れたのは、名声を得るかわりに自由を失うことだった。基本的に、「作った映画がヒットすれば、多くの自由が手に入る。人生が変わっても、休みを取ればいいし、最悪逃げてしまうこともできる」というスタンスのエヴァンスだが、マーベルからオファーされた契約ではそうはいかなかったのだ。

こうしてオファーを蹴ったエヴァンスに、一本の電話がかかってきた。声の主はアイアンマン/トニー・スターク役のロバート・ダウニー・Jr.だった。ダウニー・Jr.は、このオファーは自分の活動を制限するものではなく、俳優としての機会を増やしてくれるものだと言い、エヴァンスを説得したという。映画出演の契約本数も9本から6本に減らされることとなり、遂に覚悟を決めたのだった。エヴァンスは「自分が一番恐れていることこそ、実際にやらなければいけないんだと思います」と当時の決断を振り返っている。

それでも、不安はエヴァンスにつきまとった。「僕は死刑執行令状にサインしてしまった。これで人生も終わりだ。こんなことをしてしまったなんて。こんなキャリア、望んでいなかった」。『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)製作中のエヴァンスは恐怖や自己嫌悪に苛まれたそう。

「一番の不安は、つまらない映画を作ってしまうことでした。そういう映画を作りたくなかったし、ゴミを出し続けるために契約に縛られたくなかったんです。」

2019年、ダウニー・Jr.と共に『アベンジャーズ/エンドゲーム』をもってMCUから卒業したエヴァンス。別のインタビューでは、キャプテン・アメリカ就任当時の重荷は、すでに『アイアンマン』(2008)で成功を掴んでいたダウニー・Jr.の存在があったから感じなかったと明かしていたが、二人揃っての有終の美となった。

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以降のエヴァンスは『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』(2019)や『グレイマン』(2022)『ゴーステッド Ghosted』(2023)などに出演しており、役者としての幅も広げている。最新作はエミリー・ブラント共演の『ペイン・ハスラーズ』とドウェイン・ジョンソンとのアクション・アドベンチャー映画『レッド・ワン(原題)』。精力的な活動を見せているが、今後は仕事のペースを落とす意向だという。

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Source: Vanity Fair

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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