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ロバート・ダウニー・Jr.がシャラメを大絶賛 ─ 『マーティ・シュプリーム』に「時代を代表する映画、世代を代表する演技だ」

https://www.instagram.com/robertdowneyjr/p/DTjGXGMkl8o/

「時代を代表する映画であり、世代を代表する演技だ」。名優ロバート・ダウニー・Jr.が、A24製作『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』と主演ティモシー・シャラメの演技を絶賛した。

本作で、シャラメは第83回ゴールデングローブ賞の主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)と、クリティクス・チョイス・アワードの主演男優賞をともに史上最年少で受賞。演じたのは、すさまじい卓球の腕前を持ちながら、嘘つきで女たらし、自己中心的な“最低男”マーティ・マウザー。ロンドンで日本人選手に敗れたマーティは、日本での世界選手権に出場するため、大ピンチの状況から手段を選ばずに渡航費を稼ごうとする……。

『マーティ・シュプリーム』を鑑賞したダウニー・Jr.は、シャラメの演技に感銘を受け、面識がなかったもののFaceTimeで連絡を取ったという。さらに、全米監督協会が主催する上映会でQ&Aの司会を務めることを自ら申し出た。

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冒頭のコメントは、2026年1月14日、満員の客席を前にしてダウニー・Jr.が称えたもの。米The Hollywood Reporterの取材では、シャラメの演技を「二重日食のようにきわめて珍しい出来事、ましてや、これほど若い人物にはまず起こらないこと」という賛辞を送っている。

「この映画は長く記憶されることでしょう。ドキュメンタリー『1975: そして世界はひっくり返った』では、その年(1975年)は映画が素晴らしい年だったと語られている。私は、物事は後退するのではなく、映画の可能性を反映しながら前進していく可能性があると思っています。だから、この映画を見たら、“この作品は重要だ”と旗を立てて宣言すべきだと思うのです。」

ダウニー・Jr.が『チャーリー』(1992)のチャーリー・チャップリン役でアカデミー賞の主演男優賞にノミネートされたのは27歳のとき。当時、アンソニー・ホプキンスやウォーレン・ビーティといった先輩俳優たちが支持してくれたことを「絶対に忘れない」と話す。この経験が、現在のダウニー・Jr.の行動を形づくっているようだ。

シャラメは『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』(2024)のボブ・ディラン役を演じるにあたり、『チャーリー』のダウニー・Jr.からインスピレーションを受けていたという。また、『オッペンハイマー』(2023)に至るまでのフィルモグラフィや、出演作品の興行収入においても(「数字は嘘をつかない」とシャラメは言う)、ダウニー・Jr.のキャリアを「僕が憧れるもの」と語った。

それゆえ、『マーティ・シュプリーム』でダウニー・Jr.の支持を受けられたことを心から喜んでいるようだ。「本当に感謝しています。しかも、それが本当に自然なかたちで起きた……。自然というのは、思いがけなく起こったということです」。

マーティ・シュプリーム 世界をつかめ
© 2025 ITTF Rights LLC. All Rights Reserved.

ステージにて、ダウニー・Jr.は『マーティ・シュプリーム』を「真の芸術作品」と呼び、シャラメのキャリアを振り返りながら語った。

「君が22歳で出演した『君の名前で僕を呼んで』(2018)を思い出しつつ、1~2年前の『A COMPLETE UNKNOWN』では、“すごい、この男がここまで巧くなるなんて”と驚きました。そして今回、この映画では“ああ、こんな一面もあったのか!”と。役柄の精神性をこれほど緻密に表現し、人物を内面から外側へ、外側から内面へと作り上げているのがすごい。素晴らしい成果だと思います。」

ジョシュ・サフディ監督を「マスター」と形容したシャラメに、ダウニー・Jr.は「君とジョシュは、このように非常に特殊かつ洗練された、きわめて重要な映画を作り続けられる関係性を築けるんじゃないかと思いました」と話した。すると、シャラメは「彼に聞かせてやってください、まったくの同感です」と答えている。「ジョシュは天才で、僕たちはお互いを引き出しあっている気がします。ぜひまた一緒に仕事をしたい」。

マーティ・シュプリーム 世界をつかめ
© 2025 ITTF Rights LLC. All Rights Reserved.

ちなみに『A COMPLETE UNKNOWN』で全米映画俳優組合賞を受賞した際、シャラメは「僕は偉大な人物になりたい。僕は偉大な方々──ダニエル・デイ・ルイスやマーロン・ブランド、ヴィオラ・デイヴィス、そしてマイケル・ジョーダンやマイケル・フェルプスに影響を受けているので、彼らの仲間入りをしたいんです」とスピーチしたことで話題を呼んだ。

壇上にて、ダウニー・Jr.はシャラメのそのような姿勢に触れ、自身が30歳のとき(現在のシャラメと同じ年齢である)、マリサ・トメイと共演した『オンリー・ユー』(1994)のノーマン・ジュイソン監督とのエピソードを振り返りながら激励した。

「僕は、監督に“ノーマン、僕は偉大な役者の一人だと思うんですが、同意してくれますか”と聞いたんです。彼は、私がおかしくなったような顔でこちらを見ると、“ミスター・ダウニー、まだわからないよ”と言いました。けれども私は、神と、この場にいる全員の前で、こう言いましょう。(ティモシー・シャラメの場合は)『マーティ・シュプリーム』の時点で、それはわからないことではない、と。」

映画『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』は2026年3月13日より全国ロードショー。

Source: The Hollywood Reporter, Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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