『ロケットマン』監督、ドラキュラのしもべ描く怪奇コメディ『レンフィールド』手がける ─ 原案は「ウォーキング・デッド」原作者が担当

『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)で最終監督を務め、『ロケットマン』(2019)を手がけた映画監督デクスター・フレッチャーが、かのドラキュラ伯爵のしもべを描く映画『レンフィールド(原題:Renfield)』に就任したことがわかった。米Variety、The Hollywood Reporterなど複数のメディアが報じている。
物語の主人公レンフィールドは、ドラキュラを描いたブラム・ストーカーの怪奇小説『吸血鬼ドラキュラ』で精神病院の患者として登場する男。血を飲めば不死の命を手に入れられるとの妄想に取りつかれ、ドラキュラのしもべとなる。報道によれば、映画『レンフィールド』は現代を舞台とした、コメディ調の明るいトーンの作品になるとのこと。類似作品として、タイカ・ワイティティ監督『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』(2014)の名前が挙げられているように、いわば“怪奇コメディ”としての特徴が強い一本となりそうだ。
原案・製作を担当するのは、「ウォーキング・デッド」原作者のロバート・カークマン。脚本はアニメ「リック・アンド・モーティ」(2013-)のライアン・リドリーが執筆する。プロデューサーとして、カークマンのほか、ドラマ「ウォーキング・デッド」エグゼクティブ・プロデューサーのデヴィッド・アルパート、『デイブレイカー』(2008)『スパイ・コード 殺しのナンバー』(2013)のブライアン&ショーン・ファーストが参加している。
製作を務める米ユニバーサル・ピクチャーズは、現在、自社のモンスター映画をリメイク&リブートする企画に取り組んでおり、2017年春には、スター俳優による各作品のリメイク版が世界観を共有する「ダーク・ユニバース」を発表。しかし『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』(2017)の不振を受け、優れたフィルムメーカーがモンスター映画に新たな息吹を与えるという戦略に舵を切った。『透明人間』(1933)をリブートした『インビジブル・マン(原題:The Invisible Man)』は2020年2月に米国公開予定、『ゴーストバスターズ』(2016)ポール・フェイグ監督はおなじみのモンスターが集結する『ダーク・アーミー(原題:Dark Army)』を準備中である。
なお監督に就任したデクスター・フレッチャーは、ロバート・ダウニー・Jr.とジュード・ロウが主演する『シャーロック・ホームズ』シリーズ第3作(タイトル未定)も手がける予定。こちらは2021年12月米国公開予定だが、The Hollywood Reporterによると具体的なスケジュールは決まっておらず、現在も企画開発が行われている段階だという。今後の進行次第では、『レンフィールド』の製作が先になる可能性もありそうだ。
Sources: Variety, The Hollywood Reporter