『ワンハリ』リック・ダルトンが死去、タランティーノ監督が追悼

クエンティン・タランティーノ監督作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)に登場した俳優、リック・ダルトンが亡くなっていたことが分かった。ハワイの自宅で静かに息を引き取ったという。90歳だった。

リック・ダルトンは西部劇ドラマ「賞金稼ぎの掟」で最も知られる。キャリア停滞期も経験し、一時期は多くのマカロニ・ウエスタン作品でも活躍した。スティーブ・マックイーン『大脱走』では、主演の最終候補まで残ったが起用されなかったという逸話も持つ。妻はフランチェスカ・カプッチ。
タランティーノが所有する米ロサンゼルスの映画館New Beverly Cinemaでは、「素晴らしい俳優(A Wonderful Actor)」としてリック・ダルトンの追悼マーキーを掲出した。
IN LOVING MEMORY
RICK DALTON
1933 – 2023
“A WONDERFUL ACTOR” pic.twitter.com/YnBaJXK9Hy— New Beverly Cinema (@newbeverly) May 20, 2023
……もちろんリック・ダルトンは、レオナルド・ディカプリオが演じた架空のキャラクター。これはタランティーノが自身のポッドキャスト番組The Video Archives Podcastを通じて発表した設定だ。タランティーノはリック・ダルトンに特別な愛情を込めており、伝記小説まで執筆している。番組ではリック・ダルトン追悼エピソードをリリース予定だという。
We are saddened by the news of the passing of actor Rick Dalton, best known for his roles in the hit TV series Bounty Law and The Fireman trilogy.
Rick passed away peacefully in his home in Hawaii and is survived by his wife Francesca.
RIP Rick Dalton 1933-2023 pic.twitter.com/j51sNEh7AP
— The Video Archives Podcast (@VideoArchives) May 19, 2023
▼ 『ワンハリ』の記事
タランティーノ「映画評論家は世界イチつまらない職業、誰が映画評論家についての作品なんか観たがる?」幻の企画『ザ・ムービー・クリティック』頓挫の理由語る 『ワンハリ』と同じ世界だった? タランティーノ、なぜ『ワンハリ』新作映画をデヴィッド・フィンチャーに任せたのか ─ 「いい脚本になった」それでも離脱した理由 異色コラボ実現の裏側 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』新作映画、タイトルは「クリフ・ブースの新たなる冒険」に? 気になる情報です 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』新作映画、ブラッド・ピット主演&フィンチャー監督でNetflix製作決定 ─ 脚本はタランティーノ とんでもないコラボだ 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』マイケル・J・フォックス、『ワンハリ』観て俳優業引退を考えていた ─「セリフが覚えられない」ディカプリオの役に共鳴 「僕にもそういう瞬間があった」