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ライアン・ジョンソンの『スター・ウォーズ』新作映画、棚上げに

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)で監督を務めたライアン・ジョンソンが手がけるとされた『スター・ウォーズ』新3部作の映画企画が、棚上げ状態となっていることがわかった。Vanity Fairによる記事で判明した。

この新3部作は、賛否両論を伴った『最後のジェダイ』の脚本を自ら執筆し、監督を務めたライアン・ジョンソンが新たに手がけるとされた企画。ジョンソンが3作すべてを統括するほか、第1作目では脚本も手がけることが決まっていた。

この企画の存在は、『最後のジェダイ』公開直前に発表されていたもの。その後しばらく、ルーカスフィルムが戦略を練っていることや、ジョンソンも企画に取り組み続けていることなどが幾度か伝えられていた。しかし、『スター・ウォーズ』ユニバースでは新作ドラマ企画が続々と進行する一方で、ジョンソン版新3部作に関する具体的な進捗は聞こえなかった。

最新の『スター・ウォーズ』事情を特集するVanity Fairの特別記事では、この企画について「棚上げされた」と記されている。ルーカスフィルム社長のキャスリーン・ケネディはその理由として、「ライアンは今、『ナイブス・アウト』をはじめ複数の映画契約をNetflixと交わしているので、信じられないほど忙しいのです」とコメント。ジョンソンは、『スター・ウォーズ』よりもNetflixの企画を優先させたということになる。

元々ジョンソンは、『スター・ウォーズ』新作よりも先に別の映画を作る余地があれば、そちらを進めたいとの意向を明らかにしていた。つまりルーカスフィルムにとっては、具体的案を固めきれないうちに、ジョンソンが『ナイブズ・アウト』の方に流れてしまったということになる。

『スター・ウォーズ』ではファンからのバッシングも受けることとなったジョンソンだが、オリジナル企画『ナイブズ・アウト』は大ヒット。主演ダニエル・クレイグにとって新たな当たり役ともされる評判のミステリー作品となった。Netflixはこの続編2作を4億6,900万ドルという史上最大規模のオファーで獲得し、2022年秋に劇場公開&配信予定。続けて第3作に向けて動くものと見られる。

なおケネディは今後の新作映画について、「ロード・マップはある」とも明言。マーベル・シネマティック・ユニバースを成功に導いたケヴィン・ファイギがプロデュースする企画もあるが、そちらは「具体的に決まっていることはない」とした。DC映画『ワンダー・ウーマン』のパティ・ジェンキンスが手がける予定の映画『ローグ・スコードロン(原題)』も事実上の棚上げ状態。目下、『マイティ・ソー』シリーズのタイカ・ワイティティ監督による新作映画が次回作になると見られる。

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Source:Vanity Fair

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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