Sawadyクリス・ロック弟、ウィル・スミスの謝罪を「受け入れない」 ─ 脱毛症の事実を「兄は知らなかった」と証言
第94回アカデミー賞授賞式の場で、ウィル・スミスより平手打ちを受けたクリス・ロックの弟ケニー・ロックが、騒動について言及した。ケニー・ロックによれば、ジェイダ・ピンケット・スミスが脱毛症に悩まされていたことをクリスは知らなかったという。
アカデミー賞授賞式の閉幕後、クリス・ロックを平手打ちしたウィル・スミスはSNS上で謝罪文を公開し、さらにはアカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーからの退会も発表。主演を務める予定だった新作プロジェクトの複数は製作が一時中断となり、キャリアへの影響も生じている。一方、クリスは本業を再開させており、2022年3月30日に元々予定されていたスタンダップコメディコンサートでステージに上がった。
米Los Angles Timesによると騒動が起きた時、クリスの弟のケニーは米ブルックリンを走る電車に乗っており、ネット上に出回った動画を通して知ったという。ケニーいわく、ウィルとクリスは1990年代からの知り合いで、「騒動前までは非常に良い関係だった」そうだ。
その後、追加の取材を受けたケニーは、騒動のきっかけを作ったクリスのジョークについて言及。既報では、ジェイダ・ピンケット・スミスに向けたジョークは台本に記されておらず、いわばクリスの“アドリブ”だったことが伝えられている。突発的に発したジョークは、ジェイダにしてみれば侮辱行為だったわけだが、ケニーによればクリスはジェイダが脱毛症を患っていたという事実を知らなかったという。
「あのジョークは面白かったですよ。底抜けに、というわけではなかったけれど。ただ、もし彼が脱毛症のことを知っていたら、ジョークは言わなかったと思います。彼は知らなかったんです。」
ウィルによる暴力行為は、とりわけ米国で波紋を呼び続けている。ケニーは、SNSを通じて行われたウィルの謝罪に納得していないようで、「私は受け入れませんよ。あれは本物（の謝罪）だと思えない。彼の広報や彼の下で働いている人間がそうするように言ったのでしょう」と赤裸々に思いを告白。さらに、ケニーはクリスの家族の立場から、ウィルに対して厳しい言葉をかけている。「動画を見る度に、頭の中でイメージが浮かび続けるんです。私の兄は、彼（ウィル）に対して何の危害も与えなかった。なのに彼はあの瞬間に敬意を払わず、ショーを観ていた何百万人もの前で兄を侮辱したんです。」
なお、ウィルの今後のキャリアを懸念する声が各地で上がっているが、俳優・コメディアンのウーピー・ゴールドバーグは、「彼は戻ってきます。心配いりません」と私見を述べている。
Source: Los Angles Times,The View
