『ローグワン / スターウォーズ・ストーリー』再撮影、思ったより深刻な模様…脚本書き直し、新監督の登場
スターウォーズ初のスピンオフとして多大な期待が集まるギャレス・エドワーズ監督の『ローグワン / スターウォーズ・ストーリー』。ディズニー幹部が現段階での仕上がりに満足せず、大規模な予算組のもと再撮影を要求しているという、ファンにとっては不安なニュースは記憶に新しい。
ラフカットを観たディズニー幹部らが、ギャレスの描くスターウォーズが『あまりにもダークすぎる』との理由で、『新たなる希望』へのシークエンスとして違和感のないよう、もっと楽しく、冒険活劇っぽく仕上げるように望んでいるというものだ。
このニュースはギャレス・エドワーズの監督手腕への不安はもちろん、多くのファンにとって大切な『スターウォーズ』という運命の行く末はどうなってしまうのか、という嘆きの声が多かった。しかし一部メディアは、映画制作において再撮影とはごくごくありふれた事であり、役者を含めた制作チームにとって撮り直しというのも想定内の行程であるため、そう騒ぐほどのものではない、となだめるような論調も見受けられた。
だが残念な事に、この再撮影は「想定内」に留まるものではなく、制作チーム再編や脚本の見直しといったかなりクリティカルな問題である事が明らかになってきた。
Cosmic Book Newsの伝えるところによれば、ローグワンの再撮影は映画の実に半分のパートを再撮影するのみならず、新しい監督が用意され、脚本の書き直しも進行中だという。
また、Latino Reviewの記事では、パインウッド・スタジオに勤務する職員が、『ローグワン』の仕事にあたっている同僚に尋ねた所、「ほぼ半分を再撮影するというのは事実だ」との回答が得られたとされている。
さらに、THE PLAYLISTは、今後再撮影されるローグワンの監督として、『ボーン・アイデンティティー』シリーズ三部作の監督などで知られるトニー・ギルロイの名を挙げている。トニーは昨年夏同作の脚本制作にノンクレジットで関わっていたが、この度ロンドンに戻り、再撮影などの実作業にあたっているという。
正史では描かれないダークさや、スター”ウォーズ”、つまり戦争映画としてのエグみなどが描かれるとファンに楽しみにされていた『ローグワン』だが、その制作現場そのものがダークな戦争状態になっているのかもしれない。
映画『ローグワン / スターウォーズ・ストーリー』公開までわずか半年ほどしか猶予はない。
第二デス・スターの建築を急がせた帝国軍だったが、そのデス・スター建設を描く『ローグワン』の制作もデスマーチ状態となってしまったなら、何とも皮肉な話である。
Source:
http://www.cosmicbooknews.com/content/star-wars-rogue-one-worse-trouble-thought