『アントマン』ポール・ラッドも筋トレを頑張ったが、さらに上いくクリス・ヘムズワースがお粥ばっか食ってて「敵うわけねぇ」と諦めた

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)『アントマン』シリーズのアントマン/スコット・ラングといえば、一般人出身ながら超人たちと共に戦う等身大の魅力をもつ。演じたポール・ラッドも、常人離れしたソー役クリス・ヘムズワースのボディメイクに圧倒されまくっていたようだ。自身もかなり厳しい食事制限に挑んだものの、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)の撮影で「敵うわけがない」と悟る瞬間があったという。
ポール・ラッドは元々コメディやドラマ作品出身の俳優で、決してアクションスターというわけではない。2015年の『アントマン』では身体を鍛える必要を強いられ、「かなり厳しいダイエットをしてた」と、米ポッドキャスト番組で話している。なんと、節制した食事制限のご褒美は「炭酸水」だったというから、相当ストイックなメニューだったようだ。「“よし、頑張ったから炭酸水飲めるぞ”みたいな感じです」。
厳しいトレーニングや食事制限を行っていると、人の体はエネルギーや糖質を求めたくなるもの。ラッドはそれを炭酸水で誤魔化していたという。「美味しかったですよ。味もしないから、おかしくなることもない」とラッド。キツいダイエットも、「一旦掴めたら、実際それほど大変でもない」「退屈な食事を何度も繰り返すのは気にならない」と振り返る。

そんなラッドが身体を仕上げて演じたアントマンは、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)や『アベンジャーズ/エンドゲーム』で、他のヒーローたちに合流していく。周りにいるのは、クリス・エヴァンスやクリス・ヘムズワース、アンソニー・マッキーやセバスチャン・スタンといった引き締まったナイスガイだらけだ。「僕は誰よりもたくさんトレーニングしたし、誰よりも食事に気をつけていた」と自負するラッドだが、「それでも、他のみんなよりイマイチな身体だった」と、周りのメンバーがすごすぎたことを振り返っている。
人知れず、心が折れる瞬間があったらしい。『エンドゲーム』撮影時のエピソードだ。「クリス・ヘムズワースがいつもタッパーでなんかのお粥を食べてたんです。筋トレした上でですよ。そんな人の隣に立つと、“こんなこと意味あるのか?”って思いますよ。こんなやつがいるのに、なんで僕はここまで節制しているんだろうかと。僕は頑張ってもこのザマなのに。敵うはずがねぇ……」。

ヘムズワースといえば、隆々の筋肉はエアーズロック級。『ソー:ラブ&サンダー』(2022)前にはコロナ禍でやることがなかったから、暇つぶしに食って鍛え食って鍛えを繰り返していたらデカくなりすぎて、奥さんにも「やりすぎでしょ……」と引かれたほどである。
そんなヘムズワースの隣に立ったラッドは、こう思ったそうだ。「僕、アントマンでよかった。ソーじゃなくてよかった」。

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