マーク・ラファロ、『マイティ・ソー バトルロイヤル』音声流出事件で偉い人に怒られていた ─ クリス・ヘムズワース、思わずフォロー

マーベル・シネマティック・ユニバースのブルース・バナー/ハルク役、そして「どういうわけだかネタバレしてしまう」でおなじみのマーク・ラファロは、『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)ワールド・プレミアでの音声流出事件の後、偉い人にわりと本気で怒られていたらしい。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』の公開を控え、米Entertainment Weeklyには『アベンジャーズ』(2012)のオリジナルキャスト6名が集結。しかし本作は史上最大級の秘密主義が貫かれているため、プロモーションにもかかわらず、出演者ですら「新作については何も話せない」という異例の事態だ。ブラック・ウィドウ役のスカーレット・ヨハンソンは、この状況を受けて「PTSDになりそう。ほんとにストレスフルなんですよ」と口にしている。「夜中に目が覚めて、言っちゃいそうだったことを全部思い出すんです」。
そんな過酷な状況の中、マークは今回もひょうひょうとしている。「ストレスフル」だと言ったスカーレットに「そんな感じなんだ?」と笑いながら話しかけると、「じゃあマークはどんな感じなの?」と返され、アイアンマン役のロバート・ダウニー・Jr.には「ミスター・ラファロは常習犯だから」と言われる始末だ。それでもマークは「いや、更生キャンプに行ってきたから!」。
ここでインタビュアーに「今までで一番大きなネタバレは何でしたか?」と尋ねられると、代わりにスカーレットが「『マイティ・ソー バトルロイヤル』の最初、10分間を配信した時じゃない?」と答える。これには周囲も爆笑、ソー役のクリス・ヘムズワースが満面の笑顔でマークの肩に手を回せば、これが初耳だったらしいホークアイ役のジェレミー・レナーはただ唖然としている。
事件は2017年10月、『マイティ・ソー バトルロイヤル』のワールド・プレミアにて起こった。当日、会場でInstagramのライブ配信を行っていたマークは、こともあろうに“うっかり”ストリーミングを切り忘れ、本編開始後10分が経過するまで音声をポケットの中から中継してしまったのだ。
当時を振り返って、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は「(会場で)人が通路を走っていくのを見ましたよ。マークに何してるんだろうって思いました」と語っている。スタッフの指摘を受けて、マークは配信をようやく終了したのだ。この重大珍事件について、マークは「あの時は偉い人から電話がかかってきましたね」と語っている。これは相当怒られたにちがいない……。
しかし、ここでソー役のクリスが「待って、待って!」とフォローのために参戦。「あれはホントに天才だった、なにか戦略があったのかも。ずっと(観客が)大笑いしてたし、その声が聞こえていたわけでしょ。みんな、“これは絶対面白いはず”って思ったよ」。ちなみにこの事件の後、『エンドゲーム』の撮影を訪れたマークは、セキュリティ・スタッフに抱きしめられて、同じく「天才だ、最高の宣伝になった」となぜか褒められたという。怒られたり褒められたり、ネタバレでも周囲の反応は様々である。
ところでマークは、かつて『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)についても結末を公開前にうっかり喋ったことがある。まったくシャレにならない大事件だが、これはあまりの出来事ゆえ、逆にネタバレだと思われないという展開にもなっていた。ただしウォーマシン役のドン・チードルが明かしたところによれば、その際もマークはペナルティを科せられていたという。
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』は2019年4月26日(金)全国ロードショー。今回はさすがに大丈夫…?
『アベンジャーズ/エンドゲーム』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/avengers-endgame.html
Source: EW