『アベンジャーズ』ルッソ監督、『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』配信に祝福のメッセージ

『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)などのマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品を手がけたアンソニー&ジョー・ルッソ監督が、ついにお披露目となるDC映画『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』にエールを送った。
本作は『ジャスティス・リーグ』(2017)を撮影中に降板したザック・スナイダー監督が、自らの初期構想に基づいて作品を再創作したもの。スタジオの意向から作品に変更が加わったのち、追加予算を投入してディレクターズ・カット版が製作されるケースは極めて稀だ。2021年3月18日(米国時間)の世界配信を前に、ルッソ兄弟も作品への期待を記している。
「二人のスーパーヒーロー・ジャンキーより。あなたのビジョンが完全に形になったことに非常に興奮しています。大きな敬意を贈ります。僕たちもみなさんと一緒に観ます。」
From two superhero junkies to another, so excited that your vision has been truly realized. Much respect. We’ll be watching along with everyone else… 👊👊 @ZackSnyder #SnyderCut https://t.co/ULICbcc4TO
— Russo Brothers (@Russo_Brothers) March 17, 2021
思えばザックの降板後、『ジャスティス・リーグ』の事実上の後任者として再撮影・再編集を務めたのは、ルッソ以前に『アベンジャーズ』シリーズを手がけていたジョス・ウェドンだった(その後、ジョスについては撮影時の悪質な振る舞いが告発されている)。ザックとルッソ兄弟は間接的に縁があるとも言えるわけだが、当のザックはジョスによる劇場公開版をいまだ観ていないという。
ちなみにザックは、MCUとDC映画が違う路線を行くことは「『マン・オブ・スティール』(2013)を作っている時点でわかっていた」と語っている。いわく、MCUは「一般向けの、温かみあるアクションコメディを非常に高いレベルで成功させている。とてもよくできているので、あれを真似るなんてとんでもない」。一方のDCには「壮大な神話があるので、そっちに進もうとした」とのこと。作風も方向性もまったく違いながら、互いへのリスペクトを感じさせるエピソードだ。
映画『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』は2021年初夏に日本リリース予定。米HBO Maxなど、世界各国では2021年3月18日(米国時間)より配信開始となる。
Sources: Russo Brothers, Cinema Blend, The New York Times