サミュエル・L・ジャクソン、親友ブリー・ラーソンは「強い人」と支持表明 ─ 『キャプテン・マーベル』当時のバッシングを振り返る
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)でキャプテン・マーベル役を演じるブリー・ラーソンと、ニック・フューリー役のサミュエル・L・ジャクソンは、互いを信頼し、プライベートでも親しい友人同士として知られる。MCUでの再共演作『マーベルズ』を控えた今、サミュエルが『キャプテン・マーベル』(2019)当時、ブリーに寄せられた心ないバッシングを振り返り、改めてブリーをサポートする姿勢を示した。
SNS隆盛の近年、映画業界では“有害ファン(toxic fandom)”の存在が問題視されてきた。映画やシリーズのファンでありながら、作品や関係者に対する攻撃や侮辱、差別を繰り返す人々のことだ。MCU初の女性ヒーロー映画となった『キャプテン・マーベル』では、一部のファンが荒らし行為を繰り返したため、大手レビューサイト・Rottten Tomatoesでは劇場公開前のコメント受付機能をクローズするに至っている。
米Rolling Stoneにて、サミュエルはブリーを「彼女を認める人々よりも強い人」だと称賛。『キャプテン・マーベル』当時のバッシングについて、「彼女はそういうものでは壊れません。インセル(※自らが望まない独身者)の奴らは強い女性を憎んでいるし、(攻撃行為は)彼女が自分の意見を表明するフェミニストだからでしょう?」と語った。「だけど、誰もが“なりたい自分になった人”を求めていますし、彼女はまさしくそういう人だから」。

ブリーとサミュエルの初共演は『キングコング:髑髏島の巨神』(2017)。サミュエルいわく、同作は二人にとって「最高の経験ではなかった」そうだが、「つらい時間をともに過ごしたことで親友同士になれた」という。のちにサミュエルは、ブリーの監督・主演作『ユニコーン・ストア』(2017)にも出演。撮影中が米大統領選挙の最中だったため、さらに絆を深められたという。ドナルド・トランプの勝利に落ち込むブリーを、サミュエルは「奴らのために落ち込むな、強くならなくちゃ」と励ましたそうだ。
その後、キャプテン・マーベル役の機会がブリーに回ってきた際、サミュエルはその背中を押している。「電話がかかってきて、“マーベル・ユニバースに加わってほしいと言われているんだけど、やるべき?”と言うんです。僕は“もちろん! やろう!”と答えました」。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)では共演シーンがほとんどなかった二人だが、『マーベルズ』では再びの本格タッグとなる。実に4年ぶりの共演とあって、息の合ったコンビネーションにも期待したい。
映画『マーベルズ』は2023年11月10日(金)日米同時公開。
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Source: Rolling Stone