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「このままでは映画館は生き残れない」ノーラン、スコセッシ、イーストウッド、キャメロンら映画監督たち80人以上が嘆願書

Fanny Bouton https://www.flickr.com/photos/fannysparty/3094495849/ | Richard Goldschmidt https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Christopher_Nolan,_London,_2013.jpg | THE RIVER | Remixed by THE RIVER

2020年、新型コロナウイルスの影響を受けて、世界の映画業界は未曾有の危機に直面している。各国の映画会社が製作の一時停止を余儀なくされ、数えきれないほどの映画が公開延期となり、映画館が営業を停止する事態となったのだ。世界最大の映画市場であるアメリカでは、作品の撮影がようやく再開されつつあるものの、ロサンゼルス・ニューヨークという大都市では映画館の営業が再開されないまま。多くの大作映画が年内の劇場公開を断念し、2021年への延期や、ストリーミング・サービスでのリリースに踏み切っている。

“このままでは映画館は生き残れない”。このたび、全米劇場所有者協会・全米監督組合・アメリカ映画協会とともに、ハリウッドの映画監督たちがアメリカ連邦議会に対し、映画館への支援を求める書簡を送付した。『TENET テネット』のクリストファー・ノーランをはじめ、ジェームズ・キャメロンマーティン・スコセッシクリント・イーストウッドらが名を連ねている。

映画館に救済策を、監督たちの嘆願書

公開された書簡には、多くの業界が支援を求めていることは重々承知している上で、「映画館は極めて困窮した状態にあります」と記された。ここでは、業界の生存のため、既存の救済策を映画館業界に再び割り当てる形での経済支援、あるいは映画館に特化した新たな救済策が求められている。「彼らの状況に適した解決策がなければ、映画館がパンデミックのダメージを生き残ることはできないかもしれません」。

書簡によると、コロナ禍の影響を受け、2020年の第二四半期(4~6月)には、全米の映画館の93%が前年比75%以上の損失となっている。この状態が続けば、中小規模の映画館の69%は破産・閉館を余儀なくされ、映画館に従事する人々の66%が失業するとのこと。「我が国は、映画館が提供する社会的、経済的、文化的価値の喪失に耐えることはできません」。2019年には北米で2億6,800万人が映画館に足を運んだこと、全米の映画館で15万人が働いていること、映画の製作・配給や、映画館に関係するレストラン・小売業に数百万人が携わっていることも指摘されている。もちろん映画館が、国を代表する才能と創造性の現れる場であることも。

なお、今回の書簡に参加した映画監督・プロデューサー・脚本家などフィルムメーカーは以下の通り。このほか、全米劇場所有者協会・全米監督組合・アメリカ映画協会より4名が代表を務めた。

アドウェール・アキノエ=アグバエ、ウェス・アンダーソン、ジャド・アパトー、ジョン・アヴネット、ショーン・ベイカー、ノア・バームバック、マイケル・ベイ、スサンネ・ビア、バーバラ・ブロッコリ、ジェームズ・キャメロン、アントニオ・カンポス、デイミアン・チャゼル、ジョン・M・チュウ、ソフィア・コッポラ、アルフォンソ・キュアロン、リー・ダニエルズ、ディーン・デヴリン、クリント・イーストウッド、アンドリュー&ジョン・アーウィン、ポール・フェイグ、シャナ・フェステ、スコット・フランク、キャリー・フクナガ、グレタ・ガーウィグ、エヴァン・ゴールドバーグ、ポール・グリーングラス、レスリー・グライフ、ルカ・グァダニーノ、キャサリン・ハードウィック、アルマ・ハレル、アルバート&アレン・ヒューズ、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、バリー・ジェンキンス、パティ・ジェンキンス、ライアン・ジョンソン、ミランダ・ジュライ、ニコール・カッセル、ジョン・ランドー、フランシス・ローレンス、ミミ・レダー、アン・リー、ロブ・レターマン、ショーン・レヴィ、リチャード・リンクレイター、ジェームズ・マンゴールド、サム・メンデス、アダム・マッケイ、スティーヴ・マックイーン、テッド・メルフィ、リード・モラーノ、クリストファー・ノーラン、デヴィッド・O・ラッセル、トッド・フィリップス、ガイ・リッチー、セス・ローゲン、ヨアヒム・ローニング、ミヒャエル・R・ロスカム、マーティン・スコセッシ、M・ナイト・シャマランザック・スナイダー、スティーヴン・ソダーバーグ、ジョーイ・ソロウェイ、デヴィッド・E・タルバート、ベティ・トーマス、エマ・トーマス、リースル・トミー、ドゥニ・ヴィルヌーヴタイカ・ワイティティジェームズ・ワン、ルル・ワン、クリス・ワイツ、ポール・ワイツ、マイケル・G・ウィルソン、エドガー・ライト、ジョー・ライト、キャシー・ヤン、デヴィッド・イェーツ

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Source: Deadline

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

THE RIVER編集部。「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。劇場用プログラムや各種媒体への寄稿なども喜んで承りますので、お気軽にお尋ねください。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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