セバスチャン・スタン、バッキー役をオファーされた日は「エイプリルフール」 ─ きっかけはキャプテン・アメリカ役落選

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品『キャプテン・アメリカ』『アベンジャーズ』シリーズへの出演を経た後、ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」で初主演を飾ったバッキー・バーンズ役のセバスチャン・スタン。それまで単独作が無いながらも、バッキーがMCUで根強い人気を得てきたのには、スタンの功績に依るところが大きいだろう。
「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」を成功に導いたスタンは、バッキー役をオーディションではなく、オファーという形で得ていた。このたび米Varietyにて、役のオファーを受けた当時を振り返ったスタン。「4月1日のことでした」と、日付まで覚えてしまうほ鮮明な記憶が残っているようだが、具体的な経緯は以下の通りだという。
「エイプリルフールの日ですよ。何かの作品で現場にいて、そしたら知らない番号から電話がかかってきたんです。知らない番号には出ないようにしていて。撮影を続けていたんですけど1時間か2時間後、届いていたボイスメッセージを開いてみました。クリックすると、ケヴィン・ファイギでした。」
MCU全体を統括するマーベル・スタジオ社長ケヴィン・ファイギから直々にオファーを受けたスタン。その時のボイスメッセージの内容も覚えているようで、「彼は“どうも、君に連絡を取りたくて。あなたとご一緒したいことを知らせたかったので。ジェームズ・バッキー・バーンズを演じてほしんですよ。返事くださいって”って感じでした」と思い起こす。「始終、すごくカジュアルでした」。
気になるのは、バッキー役を演じる俳優としてスタンに白羽の矢が立てられることとなった理由だが、これについては2016年、米Peopleのインタビューでスタンが明かしていた。バッキー役のオファーを受ける前、クリス・エヴァンスが演じたキャプテン・アメリカ役のオーディションに参加していたスタンは「君は素晴らしいですが、他の方に決まりました」と告げられ、落選していたというのだ。スタンは「役を得られなくてすごく落ち込んだ」というが、これがバッキー役オファーのきっかけとなったようだ。「また電話がかかってきて、見てもらいたい他の役があるって言われたんです。まだ終わりじゃないと思うと、すごく嬉しかったです」。
ちなみに、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」でスタンと共に主演を務めたサム・ウィルソン役のアンソニー・マッキーも、マーベル・スタジオからのオファーで役を得たひとり。ファイギいわく、マッキーは「全会一致で」サム役の第1候補だったという。