「世の中悪いニュースばかりだから」ティモシー・シャラメ、『ウォンカ』出演理由を語る ─ 「この映画がチョコレートのような存在になってくれたら」

ロアルド・ダールによる世界的ロングセラー小説『チョコレート工場の秘密』に登場するミステリアスなチョコレート工場の経営者、ウィリー・ウォンカのオリジンを描く映画『ウォンカ(原題)』。本作でミュージカル映画に初挑戦したティモシー・シャラメがウォンカ役を引き受けたのには、特別な理由があったようだ。米VOGUEに語った。
「シニカルじゃない若い観客に観てもらえるような作品に取り組むことは、それだけで大きな喜びなんです」とコメントしたシャラメ。「それが本作に惹かれた理由です。政治的なレトリックが激しく、常に悪いニュースばかりで溢れた時代と風潮の中で、この作品がチョコレートのような存在になってくれたらと願っています」と回答している。
これまでに『チョコレート工場の秘密』は、『夢のチョコレート工場』(1971)と『チャーリーとチョコレート工場』(2005)で実写映画化され、両作ともにユニークで奇抜なキャラクターたちが登場。独特のユーモアと色彩豊かな映像で魅せるファンタジー・アドベンチャーは、子どもから大人まで幅広い年齢層に親しまれてきた。シャラメは『ウォンカ』に出演することで、不穏なニュースで溢れた世界にささやかな光をもたらしたいと考えたようだ。
シャラメはイベント「CinemaCon2023」でも、本作を「喜びと楽観主義に満ち溢れています」と紹介しており、7曲もミュージカルナンバーを歌って新たなジャンルにチャレンジしたことで、「アーティストとして挑戦できた」とも発言していた。
シャラメの脇を固めるキャストには、チョコレート工場で真面目に働く小人のウンパ・ルンパ役を演じるヒュー・グラントのほか、キーガン=マイケル・キー、サリー・ホーキンス、ローワン・アトキンソン、オリビア・コルマン、ジム・カーターらが出演。『パディントン』シリーズのポール・キングが監督を務める。
シャラメが夢や明るさを観客に提供したいと願う『ウォンカ(原題)』は、2023年12月15日に米国公開予定。
Source:VOGUE