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『シャン・チー』に『アイアンマン3』の偽マンダリンは再登場するか?プレミア登場で憶測

アイアンマン3
© Walt Disney Studios Motion Pictures 写真:ゼータイメージ

マーベル・シネマティック・ユニバースの新時代が描かれる『シャン・チー/テン・リングスの伝説』では、その副題が示すとおり、犯罪組織テン・リングスとの戦いが描かれる。テン・リングスとは、MCUの原点でもある『アイアンマン』(2008)より登場する組織で、同作ではトニー・スタークを拉致して兵器の製造を強いていた。彼らの存在は『アイアンマン2』(2010)でも示された後、『アイアンマン3』ではついにその正体を表す。

恐るべきテロリスト組織のリーダー、マンダリンが登場した……かと思いきや、その実態は単なる雇われの身、トレヴァー・スラッタリー。イギリスの名優ベン・キングズレーが演じていたこの「偽マンダリン」は、非好戦的でビール好きの、売れない役者でしかなかった。

コミックでは強大な力を持つ大物ヴィランだっただけあって、『アイアンマン3』でのマンダリンの偽物設定はファンに不完全燃焼感を与えた。マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギは後に、これは「楽しいひねり(fun twist)」であり、『シャン・チー』についに本物のマンダリンやテン・リングスが登場することは「MCUの原点に立ち返る」ものとして盛り上げている

そんな折、米ロサンゼルスのエル・キャピタン・シアターでは2021年8月16日(現地時間)、『シャン・チー』のワールドプレミアが開催された。主人公シャン・チー役のシム・リウ、その親友ケイティ役のオークワフィナや、監督デスティン・ダニエル・クレットンらがレッドカーペットに登場した中、なんとそこには「偽マンダリン」役を演じたベン・キングズレーの姿もあったのだ。以下の集合写真でも、前列右側にしっかり混じっているのが確認できる。

シャン・チー/テン・リングスの伝説
©Marvel Studios 2021

これは何を意味するのだろうか?偽マンダリン役ベン・キングズレーは『シャン・チー』にも出演するのだろうか?それとも『アイアンマン3』の縁で、プレミアイベントにゲスト登場しただけなのだろうか?

そもそも偽マンダリン、スラッタリーは『アイアンマン3』の後、どうなっていたか?短編作品『俺は王だ』でスラッタリーは、収監された“シーゲート刑務所”での日々を過ごしていたが、記者に偽装していた本物のテン・リングスの一員に誘拐される展開を迎えている。つまり彼の身柄はその後、テン・リングスに渡っているのだ。

指示されていたとは言え、組織の名を騙っていたスラッタリーに彼らがどのような処分を下したのかは明らかではないが、『シャン・チー』でテン・リングスの一味と共にスラッタリーが登場する可能性もゼロではないのだ。もっとも、陽気さと演技力しか持ち合わせないスラッタリーに、テン・リングスがどのような利用価値を見出すかは定かではないが……。ともかく、偽マンダリンのセリフを借りれば、“You’ll never see me coming…”ということである。

『シャン・チー/テン・リングスの伝説』は2021年9月3日公開。本物のマンダリン役は、アジアの大スター トニー・レオンが演じる。

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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