あの名作、いや迷作『シェアハウス・ウィズ・バンパイア』スピンオフでテレビドラマ化!?やるな、ニュージーランド!
掘り出し物を探して!
映画館に行く場合、何を観るかの目的を持って行きますよね。しかし、ケーブル・テレビや有料番組など、現代は多様な方法で気軽に映画を楽しめる環境が増えました。
そこで最近では、適当に作品を拾って観たりしています。そんなとき、時々思いがけないような掘り出し物に出会うことがあります。
劇場では決して観に行くことがないであろう映画…でも、すっごい面白かったなんて作品を紹介し、皆さんのお役に立てたらと思います。もちろんそれには個人差もあり、面白いと思ってくれる方もいれば、面白くないと思う方もいらっしゃるでしょう。そのあたりはご了承ください。
シュールな笑いを求めている方
さて、今回ご紹介するのは、『シェアハウス・ウィズ・バンパイア』という作品。タイトルにある通り、バンパイアものです。バンパイアやゾンビなど、もう飽和状態で、「またか」と思わる節もあるかもしれませんが、この作品はちょっと違うのです。
バンパイアものというと、ウェズリー・スナイプス主演の『ブレイド』なんかが有名ですよね。ところがこの映画には戦いもなければ、激しいアクションもありません。ちょっとおどろおどろしいシーンはありますが、なぜか笑えてしまうのです。
どのような映画かと申しますと、映画『REC』風のドキュメンタリー・タッチで、バンパイアの日常を取材するというふざけた映画なのです。シュールな笑い満載で、現代に生きるバンパイアたちの悲哀を描いております。
舞台はニュージーランド
主演、監督、製作をタイカ・ワイティティという人が務めていますが、日本ではあまりなじみのない方ですね。こちらニュージーランドの映画なのです。ニュージーランドって映画作るんだ?って思ってしまいましたが、ニュージーランドって映画ロケで有名ですよね。
そんなニュージーランド産のシュールなコメディ映画、できれば、お一人で「ウフフ」程度の笑いをこぼしながら観ていただくといいと思いますよ。
バンパイアの苦労
アメリカ映画の『ブレイド』は、闇の世界に生きるバンパイアたちが、人間との共存をやめて世界征服を狙い、ブレイドと壮絶な戦いをする映画でした。
こちらは闇の世界に生きるバンパイアたちが、これからもいかに人間と共存していくべきなのかを模索するおとぼけな映画です。
バンパイアのほかにも登場する普通の人間たちにも、笑わせてもらえます。悲劇的なシーンもあるのですが、なぜかクスクスと笑いがこぼれてしまいます。
とんでもストーリー
バンパイアのヴィアゴは379歳、183歳のディーゴン、862歳のヴラディスラフ、8000歳のピーター。彼らはシェアハウスで共同生活をしています。しかし、人間でも上手くいかない共同生活、やはりバンパイア同士でも揉め事が起こります。当番を決めても皿を洗わないディーゴン、掃除を怠るヴラディスラフのことなど、ヴィアゴには苦労が絶えません。
ミーティングをして当番のことを話し合ったりして、良きシェアハウス・ライフを目指します。
街に繰り出すためオシャレをしたくても、鏡に映らないので、お互いに見合ってオシャレを楽しんだり、路上では狼男軍団とケンカ…しそうになったりと、まるで中二病。それがすべてドキュメンタリー・タッチ。
もう至る所にシュールな笑いが満載です。
気持ちが沈んだ週の半ばの夜、一人で楽しむことをお勧めします。
ニュージーランドからのご報告
なんと!このシュールな映画がスピンオフのドラマ化という情報が入ってきました。映画の中に出てくる男女のおバカな警官二人が主人公のようです。詳しい情報は追ってお伝えしたいと思います!
※『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』タイカ・ワイティティ監督はマーベル・シネマティック・ユニバース『ソー:ラグナロク』の監督をつとめます。ソーの日常をゆるゆるに撮ったモキュメンタリー映像はこちら:
Source:https://www.pastemagazine.com/articles/2016/09/what-we-do-in-the-shadows-will-get-a-spin-off-tv-s.html