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【ネタバレ】「シー・ハルク」第2話まさかの『インクレディブル・ハルク』イジり、エドワード・ノートンも了承済みだった

シー・ハルク:ザ・アトーニー
(c) 2022 Marvel

この記事には、「シー・ハルク:ザ・アトーニー」第2話『超人の訴訟』のネタバレが含まれています。

「シー・ハルク」、ハルク役交代に触れる

ドラマ「シー・ハルク:ザ・アトーニー」は、従兄弟であるハルクの血液が体に入り込んだことで同様のパワーを得た弁護士のジェニファー・ウォルターズが、ヴィランやスーパーヒーローの代理人を務める“超人弁護士”として活躍する姿が描かれる。

第2話では、いよいよ超人弁護士として始動したジェニファーが、『インクレディブル・ハルク』(2008)に登場したアボミネーション/エミル・ブロンスキーの弁護を引き受けなければならないと知る。アボミネーションはハルクを殺そうとしたヴィランだが、エミルの言い分を聞かされて妙に納得したジェニファーはブルースに電話をかけ、アボミネーションの弁護を引き受けるつもりだと報告。すると、ブルースはアボミネーションから過去に謝罪の手紙を受け取ったことを明かし、「もう確執はない。あの戦いは昔の話だし、今の僕は別人だ。完全にな」とジェニファーに伝える。

字幕では、“別人”の部分に強調の点が加えられているが、このセリフはブルースが「怒れるハルクからスマート・ハルクに変わった」という意味の他に、『インクレディブル・ハルク』でハルクを演じたエドワード・ノートンからマーク・ラファロへと交代し、“完全に別人になった”という意味も込められている。「完全にな」の部分は英語で「Literally(文字通り)」と言っているのだが、この言葉はラファロがアドリブで付け加えたのだという。米The Hollywood Reporterのインタビューに応じた脚本家のジェシカ・ガオが明かしている。

「このセリフは、非常にユーモアのセンスのある脚本家、ジャクリーン・ゲイルズが書きました。彼女が彼(ラファロ)に、“今の僕は完全に別人だ”と言わせなくちゃいけないと主張して、実のところ、マーク(・ラファロ)が“literally”を付け加えたんです。なので、もし“literally”が脚本に書かれていたとしたら、(このジョークについて)スタジオから注意を受けただろうと思います。スタジオが製作チームの遊び心や、こういうネタを取り上げさせてくれることに驚かされ続けています。」

ガオの発言によると、マーベル・スタジオは、製作チームがMCUの作品やキャラクターをイジることに寛大な姿勢を見せているようだ。第1話『普通レベルの怒り』の冒頭では、「キャプテン・アメリカは絶対に童貞だ」とジェニファーがブルースに熱く持論を展開するシーンまである。

第2話に登場したハルク役リキャストのジョークについては、実際にノートン本人とも話をしたと、米Entertainment Weeklyの取材でラファロが明かしている。

「すごく面白いよね。大抵、現実では核心に触れるのを避けるものだけど、(僕がセリフを加えたのは)本当なんです。実は、この件に関してエド(・ノートン)と冗談を言いました。“僕たちの時代のハムレットみたいなもんだよね。みんなにチャンスがあるんだ”って。そして全てが終わる前に、おそらく別のハルク俳優が生まれるんでしょうね。“ハルクがマーク・ラファロだった頃を覚えてる?今度はティモシー・シャラメみたいだな”という感じで。この世界のクールなところは、何でもあり得るということです。」

そう語ったラファロは、これまでに5つの異なるハルクのバージョンを演じたおかげで、キャラクターに飽きることなく興味を持ち続けることが出来るとも述べた。

MCUで初めて第四の壁を突き破り、新境地を開いた「シー・ハルク」には、今後のエピソードでもMCUをイジるメタジョークが次々に飛び出しそうだ。ドラマシリーズ「シー・ハルク:ザ・アトーニー」は、ディズニープラスにて毎週木曜日に新エピソードが配信。

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Source:The Hollywood Reporter , Entertainment Weekly

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Hollywood

ロサンゼルスに11年在住していた海外エンタメ翻訳家/ライター。海外ドラマと洋画が大好き。趣味は海外旅行に料理と、読書とキャンプ。

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