「シー・ハルク」スパイダーマン登場のアイデアが断念されていた ─ 「権利の問題で実現しなかった」

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の新作ドラマ「シー・ハルク:ザ・アトーニー」は、ハルクやアボミネーション、デアデビルといった人気キャラクターも姿を見せる期待作。ところが諸般の事情で登場が叶わなかったキャラクターもいたようで、脚本・製作総指揮のジェシカ・ガオが「スパイダーマンも加えたかったが実現しなかった」と明かしている。
「シー・ハルク」の主人公は、優秀な弁護士であるジェニファー・ウォルターズ。ある事故をきっかけに突然“ハルクのパワー”を得たことで、シー・ハルクとしてヒーローやヴィランの“超人専門弁護士”となり活躍する姿が描かれる。
米The Directのインタビューで、参加させられなかったスーパーヒーロー&ヴィランについて質問を受けたガオは、「脚本家チームが本当にガッカリしたのは、スパイダーマンと、そのユニバース関連のキャラクターでした」と回答。脚本家チームのメンバーの多くがスパイダーマンのファンなのだという。
ガオはコミックのキャラクターを数多く登場させ、なぜ彼らが法的な問題に直面しているのかという理由を考えていたが、主に権利の問題で実現できなかったと説明。「権利上の問題で使えなかったり、マーベルが“別の計画がある”というだけで使用できないキャラクターも複数いました」と述べている。ガオは納得のいく説明を得るため執拗にスタジオに尋ねたが、わずかな情報しか得られなかったそうだ。
現在、“親愛なる隣人”ことスパイダーマンの映像化権はソニー・ピクチャーズが保有しているため、ディズニープラスが製作する「シー・ハルク」にスパイダーマンを登場させるには、それこそ“法的”な問題が絡んでくるに違いない。
ちなみに、ディズニープラスの実写版ドラマシリーズにスパイダーマンがフィーチャーされたことはないが、新作アニメシリーズ「スパイダーマン:フレッシュマン・イヤー(原題:Spider-Man: Freshman Year)」は2024年に配信予定。現時点で、ディズニープラス作品におけるスパイダーマンの登場はアニメシリーズに限られている。
「シー・ハルク:ザ・アトーニー」は、2022年8月18日(木)よりディズニープラスにて独占配信中。
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Source: The Direct