『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は「さまざまな議論呼ぶ」とベネディクト・カンバーバッチ

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に、いよいよ“マルチバース”の扉が開く…? 『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は、サム・ライミ版『スパイダーマン』3部作からドクター・オクトパス(アルフレッド・モリーナ)が登場することが判明しているなど、コミック映画ファンの常識を超える一作となりそうだ。
物語のキーパーソンとなるのは、スパイダーマン/ピーター・パーカーを助けるために登場するドクター・ストレンジ。予告編を見るかぎり、ピーター=スパイダーマンという事実を人々の記憶から消去しようとした結果、どうやら「時空が歪んでしまった」らしい。演じるベネディクト・カンバーバッチは、観客の間で「さまざまな議論が起こる」と予告している。
「とても楽しい映画になるでしょうし、さまざまな議論が起こることでしょう。大胆かつ見事なコンセプトです。見たことがないほど野心的だし、話を聞いたかぎり、それはおそらく成功していると思います。脚本を読んだ時でさえ、“どうやって成立させるの?”と思いましたが、そんなアイデアを深められたのはすごく面白かった。(映画が)どうなっているのか、僕自身もすごく興味があります。成功していると確信していますが。」
カンバーバッチは「最高の映画になる」との自信をにじませているが、その理由は、MCU版『スパイダーマン』シリーズを手がけるジョン・ワッツ監督にあるらしい。「ジョン・ワッツは天才。(『スパイダーマン』の)チームは本当にすごい」と口にし、監督の力を褒めちぎっているのである。「ジョンは素晴らしい監督。リラックスしているけれど自信はあるし、セットで一緒にいても楽しい。非常に独創的ながら、寛大かつ協力的。監督に求めるものをすべて持っている」。チームの空気や現場の環境は非常に良く、カンバーバッチも大いに撮影を楽しんだようだ。
ところで『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』といえば、主演のトム・ホランドも過去に「スーパーヒーローの単独映画で一番野心的」と豪語していた。今回のコメントはこれに一致するものだが、インタビュアーが「トムに同意しますか?」と聞いたところ、カンバーバッチは「『ドクター・ストレンジ2』まではそうですね。今は同意です」と一言。「勝負だ、トム!」と張り合った。なにしろ『ドクター・ストレンジ』の続編は、サブタイトルが「マルチバース・オブ・マッドネス」。これまた大変なことになっていそうである。
映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は近日公開。
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Source: Variety