【ネタバレ】『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』アノ人、エンディングの感動を語る

この記事には、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のきわめて重大なネタバレが含まれています。必ず本編鑑賞後にお楽しみください。

トビー・マグワイア、『ノー・ウェイ・ホーム』ラストを語る
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では、スパイダーマンとしての正体をバラされてしまったピーター・パーカーが、その友人であるというだけで不当な扱いを受けたMJとネッドの為に、アベンジャーズでお世話になったドクター・ストレンジにあるお願いをしにいく。ウォンの発言をヒントに、ピーター・パーカーを知る人物の記憶を消すというアイデアを思いついたストレンジだったが、呪文を唱えている最中にピーターの邪魔が入り、失敗。そのせいで時空間に歪みが生じてしまった。
この影響で、過去の『スパイダーマン』シリーズに登場したヴィラン達が集結。最終的にヴィランたちを助けることを選んだピーターだったが、その代償としてメイおばさんを失い、最後には世界の誰からも忘れ去られてしまった。雪が降りしきる中、ピーターはカンペの紙を片手に恋人のMJが働いているカフェを訪れる。当然ながら、MJはピーターのことを初めて見る客としか思わない。会話を幾つか重ねたピーターは、練習してきたセリフを胸にそっとしまい、その場を去るのだった。
このピーターが取った決断に、映画シリーズ初代スパイダーマンにして、『ノー・ウェイ・ホーム』劇中でもピーターをアシストしたトビー・マグワイアが称賛を送っている。トム・ホランドとアンドリュー・ガーフィールド、2人のスパイダーマン俳優との対談企画に参加したトビーは、『ノー・ウェイ・ホーム』について「全ての歴史が一つに集まって、1つの価値ある物語になった、その大きな瞬間を目撃できて興奮しました」と語る。その上で、トビーはラストシーンで感じた思いを明かした。
「締めくくり(※)については言いたかったことがあって、僕は本当に感動したんです。そこには素敵な上品さがあって、最高でした。オリジンストーリーや成長物語という面でも満足していて、トムのキャラクターは全く違う成長や責任に足を踏み入れていく。それがすごくエレガントに締めくくられたというのが、本当に美しかったです。」
(※)トビーは、英語でCoda(コーダ)という言葉をチョイス。「末尾」や「最後部」を意味し、クラシック音楽では楽曲の最後に曲全体を締めくくるために付けられた部分を指す。
大切な人を人生から(一旦)失ったピーターだったが、最後は再びマスクを手に取り、親愛なる隣人として再出発を切る。一方、『スパイダーマン3』の締めくくりは、それまで関係をギクシャクさせていたMJとの再スタートであった。ホランド版『スパイダーマン』シリーズのエンディング、そしてピーター・パーカーが歩んだ物語は、トビー版とはある種対照的。この違いに“美しさ”を感じたというトビーは、自分から始まった『スパイダーマン』レガシーを実感することができたようだ。『ノー・ウェイ・ホーム』の撮影現場での出来事をトビーはこう振り返った。
「僕は撮影現場での最終日を覚えています。すごく最高な日で、20年間の歴史というものを意識したんです。エイミー(・パスカル)もケヴィン(・ファイギ)も全く別のもの(スパイダーマン)を描くためにずっとやってきたんだと思って、事の大きさを実感じました。僕個人も“アンドリューとトムと一緒に働くことはこんなにもすごいことなんだ”と思いましたし、その意味でも感動しました。」
映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は公開中。
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