『スパイダーマン』第3作にドクター・ストレンジ参戦、ベネディクト・カンバーバッチが出演へ

トム・ホランド主演『スパイダーマン』第3作(タイトル未定)に、マーベル・シネマティック・ユニバースからドクター・ストレンジが登場することがわかった。米The Hollywood Reporterなどによれば、演じるベネディクト・カンバーバッチはただいま契約交渉中だという。
マーベル・シネマティック・ユニバース版『スパイダーマン』シリーズには、これまでアイアンマン/トニー・スターク役のロバート・ダウニー・Jr.、ニック・フューリー役のサミュエル・L・ジャクソンらが登場してきた。米Deadlineによると、ドクター・ストレンジは、かつてのトニーのようにピーター・パーカーのメンター役を担うとのこと。ドクター・ストレンジとスパイダーマンの本格共演は『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)以来。ともにニューヨークを拠点とし、異なる性質のユーモアも魅力のヒーローだけに、どんな化学反応が起こるのかに期待しよう。
『スパイダーマン』第3作は2020年10月後半から米ジョージア州アトランタにて撮影予定。かたや、カンバーバッチ主演による『ドクター・ストレンジ』(2016)の続編映画『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(原題)』は10月末~11月にイギリス・ロンドンで撮影がスタートする。カンバーバッチは『スパイダーマン』の登場シーンを撮影したのちに『ドクター・ストレンジ』続編に合流する見込み。こうしたスケジュールの面や、アイアンマンやニック・フューリーの前例を鑑みれば、作品全編にまたがる役割ではないとみられる。

『スパイダーマン』第3作には、スパイダーマン/ピーター・パーカー役のトム・ホランド、MJ(ミシェル)役のゼンデイヤをはじめ、マリサ・トメイやジェイコブ・バタロン、トニー・レヴォロリらが続投。『アメイジング・スパイダーマン2』(2014)のジェイミー・フォックスがエレクトロ役を再演する。
ところで気になるのは、単独映画の続編で「マルチバース」に直面することがわかっているドクター・ストレンジが、『スパイダーマン』にどのような要素をもたらすのかということだ。『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)でトニー・スタークが持ち込んだのは、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)に端を発した物語の連続性。『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)のニック・フューリーは『キャプテン・マーベル』(2019)の要素を繋げてみせた。もしストレンジがマルチバースを引っ提げて登場するのだとしたら、ジェイミー・フォックス演じるエレクトロの存在とは……。しかしながら、今はまだすべて予想の範疇にすぎない。
映画『スパイダーマン』第3作(タイトル未定)は2021年12月17日に米国公開予定。なお、『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(原題:Doctor Strange in the Multiverse of Madness)』は2022年3月25日に米国公開予定だ。
Sources: The Hollywood Reporter, Variety, Deadline