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『スパイダーマン』『ドクター・ストレンジ』続編、MCUに劇的影響か ─ 「ロキ」脚本家、一連の繋がりを示唆

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
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マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)は、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)を経て新たな展開を迎えている。マルチバースの存在を大いに示唆するドラマシリーズ「ロキ」、その名をタイトルに冠した『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(​原題)』のほか、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(原題)』にも同じくマルチバースが絡む可能性が噂されているのだ。

これら3作のうち、「ロキ」と『ドクター・ストレンジ』続編の脚本を執筆したのがマイケル・ウォルドロン。米Colliderの取材にて、ウォルドロンは「『ドクター・ストレンジ』と『スパイダーマン』の続編はMCUに劇的な影響を与えると思うのですが、何か言えることは?」と問われるや、はっきりと言葉に詰まってみせた。しかしその直後、「そうですね、大きな作品でもなければサム・ライミを呼ばないと思いますよ」と答えている。

もとよりマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は、『ドクター・ストレンジ』続編の以前からマルチバースが関わってくることを示唆していた。ウォルドロンによると、『ドクター・ストレンジ』続編の打診を受けたのは「ロキ」の脚本が仕上がり、撮影が始まった直後の2020年2月。前作のスコット・デリクソンが降板し、サム・ライミが監督に就任したタイミングで加わったため、監督とともにゼロから作品を考えていったという。

MCU作品の脚本を書くことについて、ウォルドロンは「とんでもない混乱を巻き起こして、あとのことはお任せにできるのが楽しい」と話す。しかし「ロキ」と『ドクター・ストレンジ』に連続で登板したことで、今回はさっそく「自分で後始末をしなくてはいけなくなった」のだとか。この言葉からは、「ロキ」の内容が『ドクター・ストレンジ』に大きな影響を与えている可能性もうかがえるだろう。もっとも、ウォルドロンはその作業も含めて執筆を楽しんだという。

「ストーリーを語るのと同じくらい、ルールや背景、組織の歴史を作るのは大切なこと。だけど、結局はカメラに映っているものが正史ですから。行間には解釈の余地があるし、変化の可能性もある。誰かがTVAの物語をやりたいんだとしたら、話し合いはしますが、それは彼らのもの。いずれ独自の方針で作るべきです。」

ちなみに『ドクター・ストレンジ』続編については、マーベルから展開や結末に関する注文はなく、「できるかぎり最高の『ドクター・ストレンジ』を作ってほしい」とのオーダーだけがあったという。時間やマルチバースをめぐる物語は、ここからどのように展開していくのか。

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Source: Collider

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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