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うっかり、それとも確信犯?トム・ホランド『スパイダーマン:ホームカミング』続編タイトル流出事件の真相が判明

2018年6月下旬、マーベル・シネマティック・ユニバースでピーター・パーカー/スパイダーマン役を演じている俳優トム・ホランドが再び“やらかした”。映画『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)の続編が『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(邦題未定、原題:Spider-Man: Far From Home)』というタイトルになることを、自身のInstagramで流出させてしまったのである。

当時ファンの間では、このタイトルが本物か偽物かという推測が広がったが、のちにマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長はタイトルが本物であることを認めたネタバレしがちなことで知られるトムは、このタイトルをうっかり流出させてしまったのか、それともすべては確信犯だったのか?

スパイダーマン:ホームカミング
『スパイダーマン:ホームカミング』より、大人に呼び出されるトム・ホランドさん ©Marvel Studios 2017. ©2017 CTMG. All Rights Reserved.

Birth.Movies.Death.のインタビューにて、ケヴィン社長は、この「トム・ホランド、続編タイトル流出事件」の真相を率直に明かしている。

「このような映画が作られるなかでは、いろんな過程を踏むことになります。(その途中では)タイトルがなんらかの方法で流出してしまう可能性があるでしょう。あらゆる形で(タイトルは)外部に出されていましたからね。そこでミスター・ホランドが、僕たちのために流出させる役目を引き受けてくれたんです。」

すなわちマーベル・スタジオは、いずれタイトルが何者かによって流出するリスクがあることを踏まえて、“うっかりさん”で愛されるホランドの手でタイトルを流出させたのだ。したがってこの事件は“うっかり”でもなんでもなく、トムもケヴィン社長も完全に確信犯だったのである。最終的にリークされるくらいなら、先にリーク風の演出で公開してしまう……。これを策士と呼ばずしてなんと呼ぶべきか。

これまでにもマーベルは、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)のポスターをトムの“うっかり風映像”で公開するなど、本人のパーソナリティを全力で活かしたプロモーションでファンを喜ばせてきた。今回の仕掛けもその一環だったわけで…『アベンジャーズ』第4作(正式タイトル)の際もトムの活躍には期待が高まるところだ。

なお『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は『アベンジャーズ』第4作を経たあとの世界を舞台に、ピーター・パーカーや仲間たちが夏休みにヨーロッパへ行くという物語になるという。ヴィランのミステリオ役にはジェイク・ギレンホールが出演交渉に入っていると報じられているほか、前作でバルチャーを演じたマイケル・キートンが再登場するとの情報もある。

映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(邦題未定、原題:Spider-Man: Far From Home)』は2019年7月5日に米国公開予定

Source: BMD
©Marvel Studios 2017. ©2017 CTMG. All Rights Reserved.

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。