ザック・スナイダー、ヘンリー・カヴィルのスーパーマン復帰に祝福「また仕事を」 ─ カヴィル「見守ってくれているのですね」

DC映画『マン・オブ・スティール』(2013)『ジャスティス・リーグ』(2017)などでスーパーマン役を演じたヘンリー・カヴィルが、同役に復帰する。過去数年間にわたってDC卒業が報じられていたカヴィルだが、今後少なくとも単独映画1本への出演意思と、脚本家からアイデアが募られていることが明らかになっている。
ヘンリー・カヴィルをスーパーマンに“変身”させた者といえば、『マン・オブ・スティール』のザック・スナイダー監督だ。スナイダーは現行DCユニバース初期の作風を創造した立役者で、カヴィルとは『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)や『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』(2021)も共にしている。
スーパーマンの復帰報道の後、カヴィルは登壇した米ポッドキャスト番組の公開イベントで、古き盟友スナイダーからのビデオメッセージを受け取っている。
スナイダーは「質問があるんだ」と切り出し、「『マン・オブ・スティール』でワイヤーを使って空飛ぶシーンを初めて撮った時、グリーンスクリーンの前で飛んでいるように見せるのは変な感じでしたか?」という、まるでいちファンのようなことを尋ねた。これに加えて、「今後、また一緒に仕事できることが楽しみです。そして君は、もちろん、史上最高のスーパーマンだよ」と称えている。
これを受けてカヴィルは、「彼は素敵な方です。本当にお世話になりまして、感謝しています」と語る。「特に『マン・オブ・スティール』にキャスティングしていただいたことですね。僕のキャリアにとっても忘れられない思い出です。あの作品ですべてが変わりましたから。覚えていますよ。イリノイ州の畑の上で吊るされていた時が愛しく、懐かしいです。最高の思い出です。ザック、本当にありがとうございます。見守ってくれているんですね。ありがとう、友人よ」。
ここでスナイダーが投げた質問は、わざわざスナイダーが今さらになって尋ねなくても良いような内容だ。スナイダーは、とにかくカヴィルへメッセージを送りたかったのではないか。
ザックはカヴィルとの再タッグを望んだが、新体制となった「DCスタジオ」にスナイダーがいかに関与するかは不透明だ。カヴィルのスーパーマン再演作とあれば『マン・オブ・スティール』を手がけたスナイダーに続投を頼みたいという声も多いが、それはDCスタジオが打ち出す新方針次第。また、『ザック・スナイダーカット』は劇中で続編を示唆するエンディングを迎えたが、実際に続編の予定はない。
スナイダーは、少なくとも2023年まではNetflixとのファーストルック契約を交わしている。また、『スター・ウォーズ』風の独自のSF映画『Rebel Moon(原題)』も進行中。仮にスナイダーがDCの新作を手掛けられるとしても、数年先のこととなる可能性は高い。一方、カヴィルのスーパーマン復帰作は現在アイデアを募っている初期段階だという。2人の再タッグの実現可能性は、タイミングや様々な事情が重なるかどうかにかかっている。
Source:Comicbook.com,@jxcemedia