Menu
(0)

Search

【ネタバレ】『ハン・ソロ』ジョージ・ルーカスの演出シーンが判明 ― スター・ウォーズ創造主の思わぬ注文とは

ジョージ・ルーカス
Photo by James Santelli/Neon Tommy https://www.flickr.com/photos/neontommy/6339542462

映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018)で、「スター・ウォーズ」の創造主たるジョージ・ルーカスが演出に関わっていたシーンが判明した。
2018年2月、ルーカスフィルムのキャスリーン・ケネディ社長は、『ハン・ソロ』の撮影現場をルーカスが訪れていたこと、そしてあるシーンの内容にちょっとした演出をつけていたことを告白。このたび米Variety誌にて、その詳細がロン・ハワード監督によって語られている。

注意

この記事には、映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』のネタバレが含まれています。

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー
© 2018 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

https://www.youtube.com/watch?v=YLHCQtdr9bs

「ハン・ソロはわざわざ○○しない」?

創造主ジョージ・ルーカスが『ハン・ソロ』で演出に口を出したシーンとは、意外にもミレニアム・ファルコンの中でハン・ソロとキーラがキスをするシーンだった。ランド・カルリジアンのマントがたくさん掛けられたクローゼットで言葉を交わし、キスしはじめたところにトバイアス・ベケットがやってくる。この場面では当初、キーラの肩にかかっているマントをハン・ソロが取り、クローゼットに掛けるという動作があったらしい。ハワード監督いわく、ルーカスはその一瞬の動作に違和感をおぼえたというのだ。

“えっと…ハンはわざわざ(マントを)掛けたりしないと思う”って言われたんですよ。そして、やって見せてくれました。ジョージが一瞬だけハン・ソロになったんです。(ハンの)ボディ・ランゲージと態度がそこにありましたね。これはシーンの良いアクセントになっただけじゃなくて、ジョージがこのキャラクターを生み出したこと、ハンのことを本当に理解していることを思い出させてくれた。彼はすごく言い出しづらそうでしたが、その判断はすごく正しかったし、採用したら面白かったんです。」

本作を手がけたハワード監督は、俳優としてルーカスの監督作品『アメリカン・グラフィティ』(1973)で主演を担い、その後もルーカスが原案を担当した『ウィロー』(1988)では監督を務めている。『ハン・ソロ』の撮影現場でルーカスが演出に意見することができたのも、二人の間に45年もの親交があり、お互いに信頼関係が築かれていたからだろう。

なお米Comicbook.comのインタビューで、ハワード監督はルーカスの姿勢に感謝の意を表している。

「彼(ルーカス)はこの作品をすごく支えてくれました。もはや彼は映画の現場に踏み込むことはしていなくて、セットを訪れるのは本当に珍しいことなんです。それでもサポートする姿勢を見せてもらえて、すごく良かったですよ。それに、とても賞賛してくれました。僕が参加した時、“君ならコツをつかめる、スター・ウォーズの世界やキャラクターの価値を最大限に引き出せる”って確信してくれていたんです。」

映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』は2018年6月29日より全国の映画館にて公開中

『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』公式サイト:https://starwars.disney.co.jp/movie/hansolo.html

Sources: Variety, Comicbook.com
Eyecatch Image: Photo by James Santelli/Neon Tommy

Writer

アバター画像
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly