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ソニー、2020年にマーベル映画2作品の米国公開を決定 ― 『モービウス』『ヴェノム』続編の可能性濃厚に

ヴェノム
©&TM 2018 MARVEL

映画『スパイダーマン』シリーズや『ヴェノム』(2018)を製作する米ソニー・ピクチャーズは、2020年にマーベル・コミック原作の新作映画2作品を米国公開することを決定した。米Varietyほか複数のメディアが伝えている。

報道によれば、このたびソニーが公開を決定したのは、2020年7月10日に米国公開されるタイトル未定の新作映画と、2020年10月2日に米国公開されるタイトル未定の続編映画だ。

ヴェノム
『ヴェノム』 ©&TM 2018 MARVEL

『モービウス』、『ヴェノム』続編の可能性が濃厚

このたび報じられたソニー製作のマーベル映画2作品について、スタジオから内容などに関する公式発表はなされていない。ただし米国メディアは、この2作品について、前者がジャレッド・レト主演『モービウス(邦題未定、原題:Morbius)』、後者が『ヴェノム』続編であろうと予測している状況だ。

ジャレッド・レトが科学者マイケル・モービウス/モービウス・ザ・リヴィング・ヴァンパイアを演じる『モービウス』は2019年2月頃にも撮影が始められる見込みで、すでにジャレッドは撮影の準備を進めていることをSNSで示唆している。『ヴェノム』に続いて製作されるのが『モービウス』であることはプロデューサーも認めている状況だ。
『モービウス』で監督を務めるのは、『デンジャラス・ラン』(2012)や『ライフ』(2017)のダニエル・エスピノーサ。脚本は『キング・オブ・エジプト』(2016)や『パワーレンジャー』(2017)のマット・サザマ&バーク・シャープレスが執筆した。

一方で、『ヴェノム』は全世界興行収入8億ドル突破も視野に入れたメガヒットを続けている。米国のみならず、中国をはじめとする世界各国での大ヒットは、ソニーに続編の製作を決断させるには十分だっただろう。
ソニー製作のマーベル映画としては『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)の続編も今後製作されるとみられるが、2020年10月の米国公開は製作スケジュールとしてありえない。アニメ映画『スパイダーマン:スパイダーバース』(2019年3月8日公開)の続編である可能性は100%否定できないが、同作は米国での劇場公開を迎えていないほか、同じく製作スケジュールを考えると、前作の公開から2年未満での続編公開は難しいとみられる。

それにしても興味深いのは、ソニーが2020年の7月と10月に新作映画を連続で封切るという、いささかハイペースな公開スケジュールを計画していることだ。いまや他を寄せ付けない存在感を示しているマーベル・シネマティック・ユニバースと同等のペースだが、ソニーは自社ラインナップにどんな構想を練っているのだろうか。公式発表を楽しみに待とう。

『ヴェノム』公式サイト:http://www.venom-movie.jp/

Source: Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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