2024年こそ『スポーン』リブートなるか ─ 「運命の年に」とトッド・マクファーレン意欲

リブート版映画『スポーン(原題:Spawn)』をいよいよ実現させるべく、2024年は「運命の年」になる──。原作者でありプロデューサーのトッド・マクファーレンが、米ComicBook.comにて力を込めた。
2017年夏にブラムハウス・ピクチャーズのもと始動したリブート版『スポーン』は、企画の難航やコロナ禍の影響、さらには全米脚本家組合(WGA)や全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)のストライキによって製作が滞り続けてきた。とうとうしびれを切らしつつあるマクファーレンは、いまやハリウッドを頼らないかたちでのリブートも視野に入れているという。
「2024年は運命の年になるでしょう。ハリウッドに最高のチャンスを与えるか、そうでなくても外部の投資家がたくさん待っているんです。今はハリウッドの仕組みに沿って正しい取引をしようとしていますが、もし叶わなくとも、普通のやりかたを外れて成功した例はたくさんあります。インディペンデント映画の世界では、先に映画を作り、あとから配給会社を見つけることはよくあること。それならすぐにできるのです。」
2023年7月、製作のジェイソン・ブラムは「(企画は)とても活発に開発中で、大いに期待してもらっていい」といい、2025年のリリースを予想した。10月にも「ブラムハウスの切れ味を持ち込みます。他のスーパーヒーロー映画に比べ、最先端かつオリジナルなものになる」とも述べており、その口ぶりは決してネガティブではない。
また、マクファーレンも「ジェイソン・ブラムは仕事のできる人」「今月中に脚本を読むと聞いているから、その約束を思い出させるために今週中にメールを送る」と話している(※筆者注:この取材が実施された時期は不明)から、現時点でブラムハウスとのタッグを諦めたわけではないようだ。「自分で解決できないことは外で解決する。しかし、うまくいけば長年関わってきた全員を巻き込めるかもしれません」。
『スポーン』はCIAの工作員アル・シモンズが任務中に仲間によって殺害され、最愛の妻と再会するため、地獄の軍団構成員「ヘルスポーン」として現世に戻る物語。ところが死の5年後、妻には新たな夫と子供がいて……。2022年10月の時点では、リブート版の脚本を『ジョーカー』(2019)のスコット・シルバーと「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」(2021)のマルコム・スペルマンらが執筆すると報じられていた。
アル・シモンズ/ヘルスポーン役はジェイミー・フォックスが演じるとの報道だったが、フォックスは2023年4月に救急搬送されたのちに療養に入っており、12月に初めて公の場に姿を見せた。今後の活動は不明であり、本作への関与についても未知数だ。相棒の刑事トゥイッチ・ウィリアムズ役にはジェレミー・レナーが出演予定だったが、こちらも脚本の出来次第と伝えられている。
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Source: ComicBook.com