Menu
(0)

Search

幻の『スパイダーマン4』、敵にクレイヴン・ザ・ハンターが検討されていた ─ 「彼こそ究極のハンター」とサム・ライミ監督

クレイヴン・ザ・ハンター
Photo by Dave CC BY-ND 2.0 https://www.flickr.com/photos/vintagehalloweencollector/3398229327

2000年代の『スパイダーマン』3部作を手掛けたサム・ライミ監督が、お蔵入りとなった『スパイダーマン4』で取り入れるはずだったアイデアを明かした。ヴィランとして、現在米ソニー・ピクチャーズで単独映画が企画されているアンチヒーロー、クレイヴン・ザ・ハンターを登場させようとしていたというのだ。

セルゲイ・クラヴィノフことクレイヴン・ザ・ハンターは、“スパイダーマン狩り”に執念を燃やすマーベル・コミックス屈指のヴィラン。秘薬の力によって驚異的な身体能力と五感を保持するキャラクターだ。実写化は実現しておらず、アーロン・テイラー=ジョンソンが主演を務める2023年1月米公開の映画『クレイヴン・ザ・ハンター(原題: Kraven the Hunter)』でいよいよデビューを飾る。

このクレイヴンに実写デビューの機会が与えられていたのが、製作が部分的に進行していたにもかかわらず頓挫してしまった『スパイダーマン4』。同企画ではヴィランにヴァルチャーとミステリオが検討されていたことが有名な話だが、米Rolling Stoneで当時を振り返ったライミ監督は、「クレイヴン・ザ・ハンターをやり損ねました」と語り、クレイヴンを登場させようとした意図を語った。

「彼を『スパイダーマン』の次の作品で描こうとしていたんです。大スクリーンでクレイヴンがスパイダーマンと戦う姿がずっと見たかった。すごくユニークになると思いました。彼こそ究極のハンターです。そしてスパイダーマンは空中で一番すばしっこいイタズラ小僧。ピーターが人間として成長する姿が見たかったです。」

未だ実現していないクレイヴンとピーターの“追いかけっこ”だが、実現可能性は着実に高まっている。映画『クレイヴン・ザ・ハンター』は、ソニーが手掛けるスパイダーマン関連作品群「Sony’s Spider-Man Universe(SSU)」として製作されており、スパイダーマンとヴィラン6名で結成されるシニスター・シックスの戦いも将来的に描かれる可能性も秘めているのだ。クレイヴンがシニスター・シックスに加われば、すばしっこいピーターを狩りにいかせることも当然できる。

ところでタイミングが良いことに、ライミ監督は最新作『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』で『スパイダーマン』シリーズぶりにマーベル映画への復帰を果たす。さらにライミ監督は『スパイダーマン4』の実現にもオープンな姿勢を見せているため、ライミ監督自らがピーターとクレイヴンの対決を叶える選択肢も残されているかもしれない。そうなれば、往年のファンは『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)から早くも再び感動の瞬間に立ち会えることになるのだが、果たして……。

あわせて読みたい

Source: Rolling Stone

Writer

アバター画像
SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly