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『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』終盤のクスッと笑えるシーン、2パターン存在していた

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
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マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』では、とあるシーンに2つのバージョンが存在していた。演じた俳優自らの提案によって完成したシーンの裏話をご紹介しよう。

この記事には、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』のネタバレが含まれています。

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』ネッド役ジェイコブ・バタロンにインタビュー
Tom Holland, Martin Starr, Remy Hii, Tony Revolori, JB Smoove, Zachary Lynn, Zendaya, Director Jon Watts and other crew on location in Venice filming Columbia Pictures’ SPIDER-MAN: ™ FAR FROM HOME.

該当のシーンは、ミステリオとの激闘を終えたピーターたちがアメリカに帰国する劇中終盤。ニューアーク空港に到着した高校生たちは家族と再会し、それぞれ帰路につく。そんな中、いじめっ子のフラッシュを出迎えたのは、スーツ姿のジェラルドという男性。両親は迎えに来られなかったようだ。

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ジェラルドに「ママは間に合わなかったの?」と尋ねるフラッシュ。その姿はなんだか寂しげだ。気まずい空気が流れた後、シーンは切り替わっていった。

フラッシュ役を演じたトニー・レヴォロリによれば、このシーンには別案が検討されていたのだという。2022年11月、レヴォロリは米The Hollywood Reporterで同シーンを振り返り、シーンの裏側を語っている。

「おかしな話なんですが、提案したのは僕なんです。僕が実現させたということにもなりますね。『ファー・フロム・ホーム』では、みんなが親に迎えに来てもらっていますが、“トンプソン”のボードを持ったフラッシュの運転手のジェラルドは、本当は父親の予定だったんです。

(撮影の)前の日、プロデューサーのクリス・ブオンジョルノと飲みに行った時、ほかに面白いことはできないかなと話し合っていました。それで、彼に“もし彼の親が最後まで現れなかったら?”と言いました。結局、このネタが採用されたんです。」

Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/28035651204

数少ない出番の中で、フラッシュの人柄を知ることができる奥深いワンシーンとなったが、レヴォロリいわく“父親バージョン”も撮影されていたという。「同じ俳優さんで父と運転手、両方のバージョンを撮ったんです。運転手バージョンの方が面白いとなり、使われることになりました」。

アイデアが採用されたことで、劇中前半では“前フリ”が追加された。「フラッシュがお母さんに“返事がないけど”って連絡を入れるのも、ポストプロダクション(撮影後作業)で追加されました」とレヴォロリ。オーストリア・東アルプスを走るバスの中、亡きトニー・スタークから受け継がれたサングラス型の拡張現実防衛システム「E.D.I.T.H.(イーディス)」をピーターが装着するシーンのことだ。ネット通信侵入機能により、同乗する同級生たちのチャットの内容が表示されると、フラッシュは「母さん、連絡がしばらくないけど。父さんからも」というメッセージを母親に送っていた。

あの後、フラッシュは両親と連絡を取れたのだろうか。運転手が派遣されたということは、両親は少なくとも予定を把握していたのかもしれない。「もっと先まで掘り下げていきたいです」と続けるレヴォロリは、両親の人物像をこう想像している。「息子との時間を過ごしたくないただの金持ちなんですよ」。

Source: THR

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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