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『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』J・ジョナ・ジェイムソンはライミ版とは「別のバージョン」

J.K. Simmons
Photo by ABC/Image Group LA https://www.flickr.com/photos/disneyabc/21147400500/

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』にも再登場する様子の「デイリー・ビューグル」J・ジョナ・ジェイムソンは、やはりサム・ライミ版とは別人ということになりそうだ。いわばマルチバースが生んだ「変異体」というわけである。

J・ジョナ・ジェイムソンは、スパイダーマンに敵意を燃やすメディア編集長。サム・ライミ版『スパイダーマン』シリーズでは新聞として登場するデイリー・ビューグルの名物編集長として描かれた。

演じたのはJ・K・シモンズ。ヒゲと葉巻がトレードマークで、スパイダーマンの話題となるとすぐに癇癪を起こす人物像だ。

そんなJ・K・シモンズ版のジェイムソンは、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)にまさかのサプライズ登場。お馴染みの調子で、スパイダーマンは悪人だとまくし立てた。

もっとも、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)版の『ノー・ウェイ・ホーム』とライミ版は完全なる別世界のはず。そのため、シモンズが再演したジェイムソンは別人としての設定と見られている。MCU版ではデイリー・ビューグルが新聞ではなくWebメディアとして登場するという違いもある。

「確かに、今の物語のクリエイターからすれば、全く違うキャラクターです」と、シモンズはPodcast番組で説明している。やはり、ジェイムソンは「変異体」の扱いになりそうだ。

もっとも、演じるシモンズにとっては、別人であるかどうかはあまり意識することではないらしい。「私にとっては、若干違うキャラクター。お喋りなところは一緒だし、髪が少ないけど同じ男です」と、同一性を説明している。「正直もうちょっと髪があったら良かったけど……」。

「一番大事なのは、彼のお喋りは健在ということと、ヒゲも葉巻も同じということ。そのキャラクターに相応しいように、彼はちょっとコミックリリーフなところがあって、そこが映画に軽く振りかけられているんです」。

確かにライミ版のジェイムソンは、カミさんにはめっぽう弱いらしい様子や、『スパイダーマン3』(2007)サンドマン戦では群衆の中にいたキッズに別売のフィルム代をせびられるなど、コミカルな姿も度々見せている。『ノー・ウェイ・ホーム』はトム・ホランドいわく「ダークで悲しい」作風になるというから、シモンズ演じるジェイムソンが良い中和剤になってくれそうだ。

ちなみにMCU版ジェイムソンは『ノー・ウェイ・ホーム 』第2弾予告編にも登場。砂嵐と電撃が吹き荒れる街で何かを見上げるようなカットが確認できる(1:26)。映像が暗いためはっきり確認できないが、ここでジェイムソンはほくそ笑んでいるようにも見える。一体何を見上げているのだろう?彼が喜んでいるということは、スパイダーマンが苦しんでいるという可能性がありそうだが……。

ちなみにMCU版ジェイムソンのデイリー・ビューグルは先頃TikTokアカウントを立ち上げ、スパイダーマンにまつわる目撃情報や噂を募集している。ここにはなんとピーター・パーカーの通うミッドタウン高校のベティ・ブラントが無給インターンで参加。ベティに変な知恵がつかなければいいけど。

Source:Happy Sad Confused

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。