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サノスを瞬殺?実写化も決定『絶対無敵スクイレルガール:けものがフレンド』でマーベル最強リス娘を目撃せよ【邦訳アメコミ推薦図書】

絶対無敵スクレイルガール:けものがフレンド

2017年もすっかり年の瀬、マーベルファンのみなさんいかがお過ごしですか?

映画『ブラックパンサー』まではだいぶ日があるし、「東京コミコン2017」も終わっちゃって、さぞ心もお財布も寂しい日々をお送りのことと存じます。今回ご紹介するのは、そんなしょぼくれた貴方にピッタリ(失礼)、読めば明るく笑って元気がでるアメコミ、ヴィレッジブックス刊『絶対無敵スクイレルガール:けものがフレンド』です。『Ms.マーベル:もうフツーじゃないの』、『グウェンプール:こっちの世界にオジャマしま~す』と続いた新世代マーベルヒロイン三ヵ月連続刊行企画の大トリを飾る本書は、まさにトリに相応しく、公式にマーベル最強の能力を与えられた絶対無敵なヒロイン、スクイレルガールの単独誌待望の邦訳です。

絶対無敵スクレイルガール:けものがフレンド

スクレイガールとは

ご存知ない方に簡単に説明致しますと、このスクイレルガール、「リスと同様の身体能力」「リスと意思疎通できる能力」を持つヒロインで、1991年刊行の「Marvel SuperHeroes Vol.2 #8」にて、アイアンマンサイドキック志望の女学生として登場したのが最初です。四半世紀の歴史があるわりと由緒正しいと言えるキャラクターなんですが、その初登場の際にですね、マーベルが誇るスーパーヴィランの一人、悪魔博士ことDr.ドゥームを瞬殺してしまったんですね。その顛末は本書巻末に収録されていますので是非お手に取って確かめて頂きたいですが、与えられたスーパーパワーがリス関連しかないにも関わらず何故か滅法強い。最強の呼び名は飾りではなく、Dr.ドゥームだけでなくサノスやギャラクタスといった誰もが知るヴィラン達を瞬殺してきた歴史を持っています(※ギャラクタスとのバトルも本書に収録されています)。その強さと、容姿のインパクトが相まってコミックファンの間でネタキャラとして定着、2015年にまさかの個人誌獲得でその人気を大衆のものとし現在に至る、というわけです。

書店で本書を手にされた方はこう思うかもしれません、「可愛いから人気出たんだな」と。人気イラストレーター山下しゅんや氏によるカバーイラスト、確かに魅力的ですよね。ご注意下さい。帯にもしっかり書いてありますが看板に偽りありです。前述した初登場時のスティーヴ・ディッコによる造形も戦慄すべきものがありますが、本編のエリカ・ヘンダーソンによるアートもなかなか味があるといいますか、逞しいといいますか、リス娘と聞いて想像するコケティッシュな魅力とは本来無縁のキャラクターであることは1ページ目で明らかになります。

ニュー・ウォーリアーズ
Photo By: D. LONG- Globe Photos Inc. © 2015 写真:ゼータ イメージ

まさにマーベルコミックスの懐の広さをその身で体現するヒロイン、スクイレルガール。2018年には米国フリーフォームにて放送・配信予定のマーベルドラマ『ニュー・ウォーリアーズ』に実写デビューすることが決定しています(上写真はドラマでスクレイガールを演じるミラーナ・ヴァイントゥルーブ)。予習の意味でもこの機会にぜひアメコミの奥深さを味わって下さいね。

コミック『絶対無敵スクイレルガール:けものがフレンド』は2017年11月30日よりヴィレッジブックスから発売中です。

Writer

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アクトンボーイ

1977年生まれ。スターウォーズと同い歳。集めまくったアメトイを死んだ時に一緒に燃やすと嫁に宣告され、1日でもいいから奴より長く生きたいと願う今日この頃。

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