マーベル巨匠スタン・リー、とうとうDC映画にカメオ出演してしまう

マーベル・コミックの巨匠、ひいてはコミック界の伝説的存在スタン・リーが、とうとうDC映画にカメオ出演してしまったことがわかった。ポップカルチャーの祭典「San Diego Comic Con 2018」で上映された作品が現地で話題を呼んでいる。
実はスタン・リー、以前からDC映画へのカメオ出演を希望していたことで知られている。2016年には「もっとカメオ出演したい」と俳優業への意思を明かしたほか、「どうしてDCからオファーがないのかがわからない。言ってくれれば出るのに!」となぜか逆ギレ気味の発言が伝えられたこともあった。
しかしスタン・リーのDC映画出演は、言ってしまえばコミック映画のファンですら「それは無理」と諦め気味だったクロスオーバーである。それを平然とやってのけるなんて…さすがスタン・リー、そこに痺れる…憧れるっ…!
本記事では「San Diego Comic Con 2018」のレポートより、スタン・リーのDC映画出演について、現在わかっている情報をお伝えしていく。出演作品やシーンの内容にも言及しているので、何も知らないままでいたいという方は、決してここから先へは読み進まないようご留意いただきたい。
以下の内容には、今後のDCコミックス原作映画に関するネタバレが含まれています。

スタン・リー、『ティーン・タイタンズ GO!』映画版に出現
このたびスタン・リーのカメオ出演が明らかになったのは、ワーナー&DCがコミックとアニメの世界で展開している「ティーン・タイタンズ GO!」シリーズの映画版『Teen Titans Go! To the Movies(原題)』だ。ニコラス・ケイジがスーパーマン役を演じている(記事)ことでも話題のアニメ映画だが、この作品にスタン・リーも登場しているという。
米Variety誌の報告によると、スタン・リーは本編中にいきなり現れると、「どうも、スタン・リーです。分かりづらいカメオ出演に気づいてくれよ。これはDC映画だって? 出ていかなきゃ!」(This is Stan Lee — dig my subtle cameo! This is a DC movie? I gotta get outta here!)とだけ口にして姿を消すのだとか。しかしそう言いながらも、映画のラスト付近にはもう一度出てくるのだそう……。
このエピソードだけでなんとなく察しがつくというものだが、米GameSpotによれば、この『Teen Titans Go! To the Movies』には「あらゆるスーパーヒーロー映画に関するメタなジョークがたくさん詰まっている」とのこと。マーベル・シネマティック・ユニバースや20世紀フォックス製作の『X-MEN』『デッドプール』シリーズ、さらには身内であるDC映画作品もその標的になっているようだ。
ちなみにスタン・リーがアニメ映画に出演するのは、マーベル・コミック作品「Big Hero 6」を原案とする『ベイマックス』(2014)以来2度目。そういえばスパイダーマンの世界をアニメ映画化する『スパイダーマン:スパイダーバース』(2019)も控えているが、こちらにスタン・リーはカメオ出演しているのだろうか?
映画『Teen Titans Go! To the Movies(原題)』は2018年7月27日に米国公開予定。日本での公開・配信予定は不明だが、DCファンならずとも要注目の一本にちがいない。
Sources: Variety, GameSpot, SR