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『her 世界でひとつの彼女』テクノロジーで距離を縮め、愛を語る ─ 自宅待機に観たい映画を1日1本紹介

her 世界でひとつの彼女
© Warner Bros. 写真:ゼータイメージ

新型コロナウイルスの影響で、自宅で過ごす時間が増えた方も多いのでは。

THE RIVERでは、この困難な時期を映画の力で乗り越えるべく、編集部メンバーそれぞれが「隔離状態」や「孤立」をテーマにしたオススメ作品を厳選。4日連続で紹介する。自宅待機のお供に、ぜひ参考にして欲しい。

3日目は、MINAMIから『her 世界でひとつの彼女』(2014)をご紹介。

『her 世界でひとつの彼女』

『マルコヴィッチの穴』(1999)で衝撃的な映画監督デビューを飾って以来、その斬新かつスタイリッシュなビジュアルセンスと、独創的なストーリーテリングで映画ファンを魅了し続けるスパイク・ジョーンズ監督。2014年にジョーンズ監督が放った傑作『her 世界でひとつの彼女』は、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で自宅待機や自主隔離を余儀無くされ、孤独もしくは憂鬱な気持ちに陥っている人々にそっと寄り添うような作品だ。

『her 世界でひとつの彼女』は近未来のロサンゼルスを舞台に、長年連れ添った妻と別居し、孤独な日々を過ごしている主人公セオドアが、AI=人工知能を搭載したOS「サマンサ」と出会い、恋に落ちていく姿を描いた、おとぎ話のようなラブストーリー。日々進化し続けているAIやロボットと当たり前のように共存する時代がいつ来るのかは定かではないが、決してそう遠くはないだろう。本作はそんな彼らと生活を共にする社会のイデオロギーまで描いており、今を生きる人々がそれをいかに迎え入れ、どう変化していくのかを問う……。

しかし本作は「テクノロジーの進化」「人工知能と人間の恋愛」をただ描いているだけでなく、「人が誰かを求め続ける気持ち」を繊細に捉えている。どんな状況であろうとも人は誰かと繋がり、関係を持ちたいのだ。ソーシャル・ディスタンス(社会的距離)を取らざるを得ない状況だからこそ、本作のようにテクノロジー(SNSなど)を活用して、家族や友人、恋人と心を通わせてみてはいかがだろうか。

孤独や悲しみを抱えているセオドア役を見事に演じきったのは、『ジョーカー』(2019)のホアキン・フェニックス。知的でユーモラスなサマンサ役を“声のみ”で披露したのは、『アベンジャーズ』シリーズのスカーレット・ヨハンソンだ。そんな二人が劇中で歌う甘くて切ないラブソングや、映画全体を温かく包み込むような鮮やかな色合い、燦々と降り注ぐ眩しい光にも注目してご鑑賞いただきたい。

Writer

南 侑李
minami南 侑李

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「まるで、映像を見ているかのように読者が想像できるような」文章をモットーに映画の記事を執筆しています。四六時中、「映画」のことばかり考えている映画人間です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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