新スーパーマン役にデヴィッド・コレンスウェットが選ばれたのは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』クリス・プラットの影響あった

新DCユニバース(DCU)の映画第1弾『スーパーマン』で、新たなスーパーマン俳優に起用されたデヴィッド・コレンスウェットは、世界中の誰もが知る有名俳優とはいえなかった。監督のジェームズ・ガンは、なぜ知名度の低い俳優を選んだのか。そこには『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』スター・ロード役をキャスティングした体験の影響があったという。
2024年6月、撮影セットで報道陣から質問を受けたガンは、スーパーマン役のキャスティングについて「クリス・プラットをスター・ロード役に選んだ時のプロセスからヒントを得ました」と明言。「キャスティングこそが最も重要で、知名度よりも役柄にふさわしい俳優を選ぶことが大切だと信じています」と語った。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』以前のプラットは、ドラマ「Parks and Recreation(原題)」で7シーズンにわたって演じたポッチャリ体型のアンディ役をはじめ、コメディ映画の脇役で主に知られていた。それゆえ、ガンも当初はスター・ロード役ではないと考え、プラットもスター・ロード役を演じたいと思っていなかったという。のちにキャスティング・ディレクターが、MCU史上最も難航した配役だったと明かすほどだったのだ。

新スーパーマン役のコレンスウェットは、『Pearl パール』(2023)や『2つの人生が教えてくれること』(2022)に出演し、ドラマでは「ザ・ポリティシャン」(2019-2020)「ハリウッド」(2020)に登場していたものの、知名度は決して高くなく、スター・ロード役を手にする以前のプラットに近い立場だったと言える。
結果的にオーディションには多数の俳優が集まったものの、ガンはスーパーマン役のキャスティングに「とんでもなく緊張していた」そう。そこで、オーディションのテープが届き始めた初日、すでに『Pearl パール』を観賞していたガンは、コレンスウェットにもテープを送ってもらうよう頼んだという。
「(選考に)僕が参加した初日に、デヴィッドと(ロイス・レイン役に選ばれた)レイチェル・ブロズナハンのテープが来ていたので、その両方を見ました。“ああ、これは大丈夫だ”と思いましたよ。2人とも素晴らしかった。」
さらに、ガンは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』ではしなかったことを試みたという。それぞれの役柄の候補者として残っていた全員を呼び、俳優の組み合わせを変えながらオーディションを行ったのだ。「すべての組み合わせを試しましたが、2人(コレンスウェット&ブロズナハン)が来たときは魔法のようでした。僕にとっては映画製作で最高の瞬間のひとつです」。
ガンを唸らせたコレンスウェットとブロズナハンが、ビッグスクリーンで見せてくれるケミストリーに期待したい。映画『スーパーマン』は2025年夏に日本公開(米国公開日は7月11日)。
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Source:Comicbook.com, Screen Rant
Text:Hollywood, 稲垣貴俊

























