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『スター・ウォーズ』映画、脱・3部作へ ─ キャスリーン・ケネディ、制約なき発想求む

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け
©2020 & TM Lucasfilm

1977年から1983年のオリジナル3部作、1999年から2005年のプリクエル3部作、そして2015年の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』より続くシークエル3部作……『スター・ウォーズ』全9作に及ぶ壮大なスカイウォーカー・サーガは、2019年12月20日公開のスター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明けでついに完結を迎える。感慨に浸る時間がやってくる一方で、製作のルーカスフィルムは次なるスター・ウォーズ物語を、新たな発想で考え始めている。

ルーカスフィルム社長のキャスリーン・ケネディが米The Los Angeles Timesに語った所によると、今後製作するスター・ウォーズ映画は、これまでの3部作の構造に囚われない形式になりうるという。

『ローグ・ワン』(2016)や『ハン・ソロ』(2018)といったスピンオフ作品もある中、スター・ウォーズ映画と言えば3部作の構造がひとつの様式美。ところがキャスリーンは、この構造が「制約」になりうると考えているという。「最初に本数を決めて、そこに当てはめるようにはしません。物語に語って欲しいんです。」

現在は思案の最中にある。「この5、6年の間、スカイウォーカー家のサーガを完結させることに集中してきました。これからは、新たな物語にどう繋げるかを考えていきます」と頭を切り替え始めている様子のキャスリーンは、今後の予定について「方向性を決めるのには時間がかかるかもしれません。考える時間が必要です」と述べる。一方で、キーとなる決断は数週間以内に下すつもりだという。

3部作に囚われない、という方針が具体的にどう転がるかは分からない。『ローグ・ワン』のように独立した1作完結の映画になることもあるだろうし、前後篇に分かれるスタイルや、3部作以上の長さになる可能性も決して捨てきれないだろう。

人気が出れば続編を製作するというオーソドックスなやり方も考えられる。『スカイウォーカーの夜明け』ワールド・プレミアに出席した米ディズニーのボブ・アイガーCEOは米Varietyの取材に対し、キャスリーンの“脱3部作構造”について尋ねられ「分からない」とことわりながら、「彼女とは、“3部作は大変すぎるから、1本作ってそこから続編を考えよう”という話をしました」と明かしている。

『ハン・ソロ』が思い出されるかもしれない。シリーズ屈指の人気キャラクターの青年期を描いたこの単独作品は、主演のオールデン・エアエンライクも作品を『インディ・ジョーンズ』シリーズのようなものにしたいと意気込んでもいた。しかし、興業不振によって続編製作の可能性が立ち消えになっている。ファンの論争を招いた『最後のジェダイ』からわずか5ヶ月のスパンで公開となったことなど、不振の理由は様々。ボブ・アイガーは『ハン・ソロ』について、「ペースが早すぎたのは私の失敗」と認めている。今後の製作のため、キャスリーンが時間を取ることを望むのも当然だ。

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』来日イベント
キャスリーン・ケネディ

どう展開するかは彼女次第。スカイウォーカー・サーガが終了する一方で、キャスリーンは続3部作に登場したキャラクターを「手放すつもりはない」とも明言している。レイ役のデイジー・リドリー、フィン役のジョン・ボイエガ、ポー・ダメロン役のオスカー・アイザックは今後の再登場に否定的と取れるコメントを語っているが、他のキャラクターのスピンオフ作品が製作される可能性はあり得るということだ。

未来のスター・ウォーズ映画に向けては、水面下でいくつかの企画が存在する。「ゲーム・オブ・スローンズ」脚本家コンビは離脱したが、マーベル・シネマティック・ユニバースを指揮する英才ケヴィン・ファイギが製作を務める話題もある。また、『最後のジェダイ』監督・脚本のライアン・ジョンソンが手掛ける3部作企画も未だ存在しているようだ。ともかくスター・ウォーズ映画は、『スカイウォーカーの夜明け』で向こう数年は見納めになることは間違いない。

映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は2019年12月20日(金)日米同時公開

Source:The Los Angeles Times,Variety,Screenrant

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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