【東京コミコン2017】ヒーローの歴史紐解く特別番組「アメコミ・ヒーロー大全」ブースがスゴかった ― コレクター私物のレトロフィギュア&コミック多数展示

2017年12月10日(日)および2018年1月7日(日)、ヒストリーチャンネルにて「アメコミ・ヒーロー大全」が日本で初めて放送される。スーパーヒーローが誕生した瞬間、そして時代と共に変遷するヒーロー像とは? 影響力あるクリエイターたちが語る、2部構成で計4時間の特別番組だ。
歴史を感じるヒーローグッズ、東京コミコンに登場
番組の放送に先駆け、2017年12月1~3日に開催された「東京コミコン2017」のヒストリーチャンネル・ブースでは、現在販売されていないフィギュアや歴代コミックなど、マニア垂涎のDCグッズが展示されていた。すべて、コレクターから私物の提供を受けてのものだったという。

編集部がブースにてお話を伺ったところ、この展示の見どころのひとつは、グレーのスーツに青いマントを纏ったバットマンのフィギュア。初期のコミックスに登場するバットマンはこの色合いの衣装を身につけていることが比較的多いため、ティム・バートンやクリストファー・ノーランが手がけた映画で描かれる、黒いスーツのイメージをお持ちの方にもこのグレー×青のバットマンを知ってほしいと考えて展示したということだ。ちなみに黒いバットマンのフィギュアも展示されており、両方を見比べられるという趣向でもあった。

ほかにもそれぞれ色合いやデザインが微妙に異なる歴代PEZ(ペッツ)、1960年代に刊行されたコミック、メーカーが倒産し今ではオークションでプレミア価格となっているフィギュアなど、ブースには数々の希少なグッズが展示されていた。
もちろん「歴史」は現在にいたるまで脈々とつづいてきたものである、展示の中には近年や最新の状況につながるグッズやコミックが含まれていたことにもきちんと注目しておきたい。
ちなみに、こうした逸品の数々をもっとご覧になりたい方は、これら展示品の所有者である東京 Toy GuyさんのInstagramアカウントにてどうぞ。
特別番組「アメコミ・ヒーロー大全」とは
数々のコミックやグッズが作られ、コミック・コンベンションなるイベントが世界中で活況を呈するまでの人気を獲得したスーパーヒーローたち。では、彼らはどのように誕生し、時代や情勢の変化とともにその姿はどう移り変わっていったのだろうか? アメコミ界を代表する2大出版社であるマーベルとDCコミックスの関係者による制作秘話を通じて、その歴史を紐解くのが特別番組「アメコミ・ヒーロー大全」だ。
番組にはスタン・リーをはじめ、アメコミに携わるあらゆる人気クリエイター、アーティスト、俳優たちが登場。「Part.1 誕生」ではその名の通りスーパーマンやバットマン、スパイダーマンなどのヒーローが誕生する瞬間を、そして「Part.2 反逆」では戦争や民権運動といった時代の流れとヒーローの関係性を解き明かす内容となっている。
「アメコミ・ヒーロー大全」はヒストリーチャンネルにて以下日程に放送される。
Part.1 誕生:2017年12月10日(日)13:00 / 21:00
Part.2 反逆:2018年1月7日(日)13:00 ほか
スーパーヒーロー好きはもちろんのこと、あらゆるポップカルチャーを愛する人、歴史に関心の深い人はぜひ観ておきたい番組だ。
ヒストリーチャンネル「アメコミ・ヒーロー大全」ウェブサイト:https://jp.history.com/rec/amecomiheros/
東京コミコン開催概要
東京コミコンは、スタン・リー氏とApple共同創業者の1人スティーブ・ウォズニアックによって実現。第二回開催となる今回は、スティーブ・ウォズニアック氏、マッツ・ミケルセン氏、カール・アーバン氏、ネイサン・フィリオン氏、スタン・リー氏、マイケル・ルーカー氏が来日した。
日程:2017年12月1日(金)~2017年12月3日(日)
場所:幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区中瀬2-1国際展示場 9・10・11ホール)
東京コミックコンベンション公式サイト:http://tokyocomiccon.jp/
(取材:まだい)