『トランスフォーマー』『G.I.ジョー』クロスオーバー映画、一番ムズいのは「登場キャラ数」 ─ 「まだ練っているところ」とプロデューサー

『トランスフォーマー』と『G.I.ジョー』、二大アクションシリーズがスクリーンで激突する。米パラマウントによるクロスオーバー大作企画の最新状況について、両ユニバースの仕掛け人であるプロデューサーのロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラが米Colliderに語っている。
「今まさに、G.I.ジョーとトランスフォーマーをいかに統合させられるかを考えている段階です。今は創作の段階ですね。鍵となるものはまだ見つかっていません。登場させるキャラクターがすごく多くて難しいし、多すぎると良いキャラクターを届けられないからです。今回難しいのは、どうすればできるだけ少ないキャラ数で、人間とロボットを組み合わせられるかを考えることです。今考えているのは、この大きなポイントです。鋭意取り組み中ですよ。」
登場キャラクター数を絞るというのは、『トランスフォーマー/ビースト覚醒』時のインタビューで語られていたことと同じだ。『ビースト覚醒』でも、『トランスフォーマー』と『ビースト・ウォーズ』の二つの世界をクロスオーバーさせたわけだが、ボナヴェンチュラは各キャラクターをきちんと描くために、登場数に制限を設けていたと、THE RIVERに語っていた。また、『ビースト覚醒』スティーブン・ケイプル・Jr.監督も、マイケル・ベイ先輩からキャラクター数と登場時間について考えろとアドバイスをされていたそうだ。

『トランスフォーマー』の方からは、オプティマス・プライムとバンブルビー、メガトロンといった定番キャラクターはまず間違いなく登場するだろう。一方『G.I.ジョー』ユニバースは2021年の『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』で事実上リブートがなされており、ヘンリー・ゴールディングによる主人公スネークアイズ、そのライバルだったアンドリュー・小路によるストームシャドーが登場する可能性が高いほか、新キャラクターも編成しやすい状況だ。

重要人物となりそうなのが、出演交渉中との報道があったクリス・ヘムズワースだ。アニメ映画『トランスフォーマー/ONE』では若き日のオプティマス・プライム役の声優を務めているヘムズワースだが、このクロスオーバーでどのような立ち位置になるかは不明。『アベンジャーズ』や『タイラー・レイク』シリーズなど、激しいアクションを得意とするヘムズワースだから、G.I.ジョー側の凄腕エージェントとしてトランスフォーマーと対決、または共闘することはありそうだ。

しかしボナヴェンチュラがまだ概要を練っている段階なので、ヘムズワースもどのような役になるのかは知らないという。「その質問はよく受けているんですけど。(『トランスフォーマー/ONE』の)収録の時に、ロレンツォが話を持ちかけてくれたんです。このユニバースをどう広げられるか、どんな面白いことになるか、話し合いを始めたところなんです」と、米Entertainment Weeklyに状況を打ち明けている。「もちろん僕は、良いフィルムメーカー、良い脚本、良いストーリーについていきます。『G.I.ジョー』の世界にも『トランスフォーマー』の世界にも、このユニバースには再創造を行ったり、新しいことに挑戦したりできる可能性がたくさんあります」。
ヘムズワースが声の出演を務める『トランスフォーマー/ONE』は2024年9月20日、日米同時公開。『G.I.ジョー』とのクロスオーバー映画は2025年〜2026年の米公開を予定している。
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Source:Collider,Entertainment Weekly