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『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』監督、悪役への思いを明かす「帝王サノスを新世代のダース・ベイダーにしたい」

アベンジャーズ
© Walt Disney Studios Motion Pictures 写真:ゼータ イメージ

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』を手がけるアンソニー&ジョー・ルッソ監督が、本作に登場する“最強の悪役”、サノスへの思いを明らかにした。

2017年7月19~23日(現地時間)に米国で開催された「サンディエゴ・コミコン2017」の会場に登場したジョー・ルッソ監督は、本作で「サノスを次世代のダース・ベイダーにしたい」と豪語している。

Comicbook.comの取材に応じたジョー監督は、ジョシュ・ブローリン扮するサノスについてこう述べている。

「リスクはとんでもなく大きいけど、僕はサノスを新世代のダース・ベイダーにしたい。彼はとても真剣で、ソシオパス(社会病質者)的で、熱心なキャラクターなんです。映画(『インフィニティ・ウォー』および『アベンジャーズ』第4作)を観る際には心の準備が必要だと思いますよ。」

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は、2008年『アイアンマン』から始まったマーベル・シネマティック・ユニバースの集大成、そして過去に描かれてきた物語の「最終章」だといわれている
あらゆるヒーローが集結する大スケールの物語に必要なのは、ヒーローたちと観客からの視線を一手に引き受ける魅力的な悪役だ。その意味では、闇の帝王サノスという存在は、かつてないミッションを背負った悪役であり、それゆえに映画史に名を残す悪役と対峙しうる可能性があるのかもしれない……。

しかし『スター・ウォーズ』シリーズのダース・ベイダーとは、圧倒的にカッコ良く、かつ圧倒的に恐ろしく、時にそのマスクの下に隠された表情をうかがわせる、そんな“悪役の魅力”を凝縮したようなキャラクターだ。『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)ではかつてない凶暴な姿を見せたが、なによりも今では『スター・ウォーズ』シリーズの象徴のごとき存在でもある。“次世代のダース・ベイダー”とは、とてつもなく高いハードルに違いない。

そのハードルを越えるべく、ルッソ監督は“サノスがインフィニティ・ストーンを探し求める”という『インフィニティ・ウォー』の作劇にある仕掛けを導入したようだ。

「『インフィニティ・ウォー』では、90年代のショーウィンドウを破る強盗映画を参考にしました。映画に本物の切迫感が生まれて、興奮や容赦のなさが加わりましたね。」

思えばルッソ監督は、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)や『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)で、スパイ・アクションやサイコスリラーの要素を取り入れた作劇と演出でヒーロー映画の新地平を切り開いた作り手だ。今回はサノスのストーリーにどんな彩りを加えているのだろうか……。
ちなみにサノス役のブローリンは、自身が演じるキャラクターを「知性的」と形容し、作品についても「すごく知性的な映画」「子供よりも大人の方がもっと楽しめる」述べている。きっと本作では、闇の帝王サノスのキャラクターも複雑に描かれていることだろう。

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は2018年4月27日より全国ロードショー
果たしてサノスは新世代のダース・ベイダーとなれるのか、その挑戦の結果はスクリーンで確かめることにしよう。

Source: http://comicbook.com/2017/07/24/thanos-darth-vader-avengers-infinity-war/
© Walt Disney Studios Motion Pictures 写真:ゼータ イメージ

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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