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幻のベン・アフレック版『ザ・バットマン』、脚本は「ジェームズ・ボンド映画風」だった ─ 後任のマット・リーヴス監督が明かす

ジャスティス・リーグ
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バットマンの新たな単独映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』が2022年3月11日(金)に公開となる。バットマンの単独映画が製作されるのは、クリストファー・ノーラン監督の『ダークナイト』3部作以来。しかし、本作の企画が結実するまでには紆余曲折があった。

もともと『ザ・バットマン』を手がける予定だったのは、『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)でバットマン/ブルース・ウェイン役に起用されたベン・アフレック。フィルムメーカーとしての実力とキャリアを買われて、単独映画では監督・脚本・主演・製作を務める予定だった。しかし2017年1月、アフレックは同作を降板。後任を務めることになったのが、『猿の惑星』シリーズや『クローバーフィールド/HAKAISHA』(2008)のマット・リーヴスだったのである。

Esquireの取材にて、リーヴス監督は、就任当初にアフレック版『ザ・バットマン』の脚本を読んでいたという事実を明かしている。詳細は謎のままとなった“アフレック版”の脚本について、リーヴスがその一端を語った。

「(アフレックの)脚本はきわめて真っ当なものでした。アクション中心で、DCEU(DC映画ユニバース)に深く繋がっていて、他の映画やコミックから有名なキャラクターたちも登場していたんです。ただしその脚本を読んですぐ、“これは僕の撮りたい脚本ではないな”とわかりました。」

リーヴスの就任以前、『ザ・バットマン』の執筆にあたっていたのはアフレック自身と、『アルゴ』(2012)や『バットマンvsスーパーマン』そして『ジャスティス・リーグ』に携わったクリス・テリオ。過去の噂によれば、デヴィッド・フィンチャー監督『ゲーム』(1997)にインスパイアされた物語で、ジョー・マンガニエロ演じるデスストロークも登場する予定だったという。

アフレック版の脚本を読んだリーヴスは、「この脚本は自分には合わない」と考え、丁重にオファーを断ろうとしたという。事実、ワーナー・ブラザース側には「正当で面白い脚本だと思います。ジェームズ・ボンド風ですよね。だけど、僕が強い興味を持てるものではありませんでした」と話したというのだ。しかし、その場で自分なりのビジョンを語ったことが、むしろ『ザ・バットマン』の企画を前進させることになった。

「バットマンは特別なスーパーヒーローじゃない。過去の傷に突き動かされて、自分の人生に意味を生もうとしている人なんです。とても心理的な物語だし、それが僕にとっては最も共感できるところ。[中略]なぜこのキャラクターが好きなのかを(スタジオ側に)説明して、素晴らしいバットマン映画はたくさん作られているけれど、もしも自分が撮るならパーソナルなものにしたいと言いました。自分のやりたいことはわかっていたんです。」

リーヴスのアイデアにワーナー側が乗ったことにより、『ザ・バットマン』の企画は再始動することになった。アフレック版の脚本はお蔵入りとなり、脚本はゼロから再執筆されることになったのだ。アフレックは『ザ・フラッシュ(原題:The Flash)』でバットマン役を再演するが、本人によると同作が最後のバットマン役になるという。いずれ、アフレックが構想した『ザ・バットマン』がなんらかの形でお目見えする日は来るだろうか…?

Source: Esquire Middle East

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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