スーパーヒーロー映画の舞台裏を皮肉るコメディ「ザ・フランチャイズ」には「たくさんの真実」が描かれている、とダニエル・ブリュール

スーパーヒーロー映画の舞台裏を皮肉るコメディドラマ「ザ・フランチャイズ」には、「たくさんの真実」が含まれているらしい──。日本でも2024年10月7日(月)よりU-NEXTで配信される本作について、出演者たちが予告した。米The Hollywood Reporterが伝えている。
本作は不人気なフランチャイズ映画のスタッフたちが、残酷で乱雑な映画界(シネマティック・ユニバース)のなかで居場所を求めて奮闘するコメディ。スーパーヒーロー映画の知られざる製作プロセス、混沌とした現実に焦点を当てる一作で、監督・脚本・原案・製作総指揮を『007 スカイフォール』(2012)や『1917 命をかけた伝令』(2019)のサム・メンデスが務めた。
10月1日にロサンゼルスで開催されたプレミア・イベントにて、本作で監督役を演じたダニエル・ブリュールは、「皆さんには信じられないような真実がたくさん入っています。クレイジーな展開になるほど、“ああ、こういうことってあるよな”と思いましたよ」と冗談めかしながら語った。

ブリュールといえば、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)や「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」(2021)でマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)にも参加していることでもおなじみ。もっとも、MCUは「とてもよくできたシステムで、混沌や不条理はなかった」そう。一方で作品名こそ挙げなかったが、過去にはつらい経験をした作品もあったという。
「(その作品は)僕が現場に到着した初日からメチャクチャでした。鏡に映る自分のみじめな顔を見ながら、毎晩のように、“どうやって乗り切ればいいんだ?”と考えていたんです。一度そうなってしまうと、うまくやり遂げるのはほとんど不可能。だから、今でもオファーを受けるときは恐怖を感じます。そういうことは起こりうるし、特に大きなお金が動いているとそうなりやすいから。」
アシスタント・ディレクター役を演じたヒメーシュ・パテルは、このドラマが皮肉っているのはスーパーヒーロー映画だけではないと強調する。「僕たちが描いているのは大作映画のこと。映画愛のためではなく、小切手を刷るために映画を作るから大変なことになるんです」といい、時には本作よりも現実のほうが「よほど混沌としている」と述べた。
いったい、どんなやり方でスーパーヒーロー映画を、ひいてはハリウッドの大作映画をイジってみせるのか? 名匠メンデス流の業界コメディに注目だ。
ドラマ「ザ・フランチャイズ」は、2024年10月7日(月)よりU-NEXTにて独占配信。
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Source: The Hollywood Reporter