『ザ・マーベルズ』は『アベンジャーズ』のようなクロスオーバー大作、マーベル社長が自信 ─ 「ミズ・マーベルは『シビル・ウォー』のピーター・パーカー」

『キャプテン・マーベル』(2019)の続編映画となる、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)『ザ・マーベルズ(原題)』は、どうやら現時点での想像を上回るクロスオーバー作品に仕上がっているようだ。
本作の中心となるのは、キャプテン・マーベル/キャロル・ダンヴァース(ブリー・ラーソン)とミズ・マーベル/カマラ・カーン(イマン・ヴェラーニ)、そして「ワンダヴィジョン」(2021-)に登場したモニカ・ランボー(テヨナ・パリス)。米Entertainment Weeklyにて、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は「この3人の関係性こそが(『ザ・マーベルズ』という)映画なのです」と豪語する。
「モニカとカマラ、キャロルが同じフレームに収まっていることの、とんでもないパワフルさ。私にとっては、『アベンジャーズ』(2012)でヒーロー6人が同じフレームに収まったのを見た時と非常によく似た感覚でした。興奮せざるをえなかったですね。彼女たちは本当に素晴らしく、しかもそれぞれに違った歴史があるんです。」
物語のプロットは謎に包まれているものの、ファイギ社長によれば、やはり本作にもクリー人とスクラル人の戦争は関わっている模様。ファイギ社長は「楽しい宇宙要素があります。コミックのファンならクリー/スクラル戦争の要素に気づくことでしょう」と述べ、『ザ・マーベルズ』が新作ドラマ「シークレット・インベージョン」とも繋がりを持っていることも明かした。
「(クリー/スクラル戦争は)物語としては『キャプテン・マーベル』のラストから直接繋がっていますし、ディズニープラスの『シークレット・インベージョン』でも描きます。『ザ・マーベルズ』と『シークレット・インベージョン』というまったく異なる2作品が、『キャプテン・マーベル』から繋がっているんです。作風はまるで別物ですが。」
本作でキャロルと再会するニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)は、まさしく「シークレット・インベージョン」で初めての主役を張る人物。同作には『キャプテン・マーベル』に登場したタロス(ベン・メンデルソーン)も登場するが、彼らが『ザ・マーベルズ』に向けて物語の橋を架けることになるのだろうか。
ところでファイギ社長のお気に入りは、本作で映画初登場となるミズ・マーベル/カマラ・カーン。「彼女は『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)のピーター・パーカーと同じ」だと言い、キャラクターとしての魅力を強調した。「他のヒーローたちと一緒にいること、自分がそこにいられることを彼女は信じられないんです。そういうふうに描きたかったので面白かったですね」。
そのほか出演者には、ヴィラン役で『ベルベット・バズソー 血塗られたギャラリー』(2019)のゾウイ・アシュトンと、役柄は不明だが「梨泰院クラス」(2020)のパク・ソジュン。『キャプテン・マーベル』から猫のグースも再登場する。監督は『キャンディマン』(2021)のニア・ダコスタ、脚本は「ワンダヴィジョン」のミーガン・マクドネルが務めた。
映画『ザ・マーベルズ(原題:The Marvels)』は2023年11月10日に米国公開予定。
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Source: Entertainment Weekly