『マーベルズ』制作ウラで関係者ザワつく? ─ 一般向けのテスト試写、反応は「まずまず」

いよいよ封切りとなるマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)劇場公開最新作『マーベルズ』。このたび米Varietyが掲載した記事では、製作中の気がかりな動きが明らかになっている。
報道によれば、『マーベルズ』はポストプロダクション(撮影後作業)にかなりの時間を要していたようで、再撮影は4週間にわたって実施されていたという。その理由は、「絡み合った物語に一貫性をもたらすため」と記されている。
本作では、主人公キャロル・ダンヴァースのほか、それぞれ「ワンダヴィジョン」(2021)と「ミズ・マーベル」(2022)でMCUデビューを飾ったモニカ・ランボーとカマラ・カーンが主要キャラクターとして再登場。『キャプテン・マーベル』(2019)の続編という立ち位置に加えてチームアップ映画の要素も大きく、物語は3人のストーリーラインを繋げるところから出発するが、意外なことに上映時間は「1時間45分」とMCU史上最短だ。
そんな中、報道によれば監督を務めたニア・ダコスタのある行動が関係者をざわつかせたという。ポストプロダクション中、別プロジェクトの準備に入るため、ロンドンに拠点を移したというのだ。ある製作関係者は「(予算)2億5,000万ドル級の映画を監督する人が、その後数ヶ月にわたって(現場を)去るなんて聞いたことない」と証言している。
しかし米Colliderは、Varietyの報道を「真実ではない」として否定。ダコスタ監督は「ロンドンを拠点にしながら編集作業に大きく関与していた」と伝えており、真偽は定かでない。
当初、本作は2023年2月の米公開が予定されていたが、5ヶ月後に控えていた『アントマン&ワスプ:クアントゥマニア』と入れ替えとなった。この時、『クアントゥマニア』の方が製作が順調だったためとも伝えられていたが、どうやらそのような前向きな理由ではなかった模様。突然の繰り上げにより『クアントゥマニア』のスタッフは作業のスピードアップを余儀なくされたと新たに報じられている。
その後、『マーベルズ』の米公開は7月から11月に再び繰り下げとなった。6月にはテキサス州で一般向けのテスト試写が実施されたというが、その時の評価は「まずまず」だったとのこと。
既報によれば、2億5,000万ドルの製作費に対し、初週末の興行収入は7,500〜8,000万ドルの見立て。『キャプテン・マーベル』の半分に相当し、『アントマン&ワスプ』(2019)『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021)と同等のパフォーマンスレベルとなる。長引く俳優ストライキによりプロモーションが実施されないことも大きく要因していると考えられるが、その結果も1週間後の公開をもって明らかになる。
▼ 『マーベルズ』の記事
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