DC映画『シャザム』でロック様が演じるヴィラン、ブラックアダムとは?
※アイキャッチ画像はファンアートであり、公式の画像ではありません。
2019年に公開予定のDCEU映画『シャザム(原題:Shazam!)』にて、スーパーヒーローのシャザムと対立するであろうヴィランのブラックアダム。このヴィランを演じるロック様ことドウェイン・ジョンソンはYouTubeのコメントへのQ&AにてWWE等のプロレスに関する質問の中で「何故ブラックアダムの役を演じる/演じようと思ったのか?」という問に答えてくれました。
ドウェイン・ジョンソンは「ブラックアダムの役を非常に気に入っている。彼自身が奴隷だったという過去に不当な扱いを受けたと感じたことや、彼のバックストーリーも愛している。私はブラックアダムは常に最も魅力的なスーパーヒーローだと考えている」と語りました。
ブラックアダムはヴィランなのでは?

ファンにとっては一見、ブラックアダムがスーパーヒーローというのは不自然に思われるかもしれません。実は、2011年の世界改変イベント『フラッシュポイント』にて設定が変更される以前は王子の出自だったブラックアダムは、たしかにヒーローチーム、ジャスティス・ソサイエティ・オブ・アメリカに在籍していました。時にはシャザム(当時はキャプテン・マーベル名義)を兄弟と呼び、肩を並べて戦いもしました。
しかしブラックアダムは祖国カーンダックが独裁者に支配されていることに憤り、チームメイトのアトムスマッシャーことアル・ロススタインと共謀し、独裁者を抹殺して王座に就きました。ブラックアダムの行いに異を唱えたジャスティス・ソサイエティ・オブ・アメリカと対立してもチームには一定の敬意を払い、アトムスマッシャーのことも兄弟と呼んでいます。ブラックアダムの物語はかつてのビリー・バットソンがそうであったように兄弟や家族を求める旅路でもありました。
シャザムのヴィラン、ブラックアダムはNew52でオリジン変更が加えられても、カーンダックの民が反旗を翻す希望であるのは変わらず、ヴィランでありながらも虐げられる人々にとってはヒーローでもあるという二面性を持っているキャラクターと言えるでしょう。
そこで彼は現シャザム/ビリー・バットソンの祝福を受け、キャプテン・マーベル、マリー・マーベル、キャプテン・マーベルjr、トーキー・トーニーと対比するイシス、オシリス、ソベックという家族を得ます。彼の栄光と転落は一大群像叙事詩『52』にてブースターゴールドが初めて52の平行世界を救った戦いと並行して綴られ、見逃せない重要な物語です。以上からもブラックアダムがジョーカー、レックス・ルーサー、ローグス、シネストロ、ブラックマンタ等と並ぶ魅力的なキャラクターであるのは疑いようがありません。
そして旧キャプテン・マーベルの現シャザムはアトムスマッシャーと同じく道を誤ったヒーローのブラックアダムを常に理解し、共感しようとしてきたヒーロー。彼のそういった性格は一大イベント『FINAL CRISIS』や翻訳された『ジャスティス』でも描写されています。ヒーローのシャザムと宿敵のブラックアダム。彼らのやり取りがスクリーンでどの様に描かれるかは映画『シャザム』のメインの一つとなるのは間違いないでしょう。
映画『シャザム(原題:Shazam!)』は2019年4月5日全米公開予定。
※アイキャッチ画像はファンアートであり、公式の画像ではありません。
参考url:http://www.cbr.com/the-rock-calls-shazams-black-adam-his-favorite-superhero/
Eyecatch Image:http://www.macheat.com/download-superhero-villain-wallpapers/the-rock-as-black-adam-2/