『ナイル殺人事件』に次ぐポアロ第3弾が進行中、「マイナーな小説を映像化」「大胆にシフト」とスタジオ社長

『オリエント急行殺人事件』(2017)『ナイル殺人事件』(2022)に次ぐ名探偵エルキュール・ポアロの映画シリーズ第3弾が早くも進行していることがわかった。米20世紀スタジオ社長のスティーブ・アスベル氏が明かしている。
アガサ・クリスティ原作、ケネス・ブラナーがポアロを演じる映画シリーズは、『オリエント急行殺人事件』に始まり、2022年2月より第2弾『ナイル殺人事件』が公開された。20世紀スタジオはクリスティ屈指の名作ミステリーの映像化に取り組んできたわけだが、どうやら第3弾は違うアプローチになりそうだ。
米The Hollywood Reporterの取材に応じたアスベル氏は、「私たちにはポアロのフランチャイズや他のクリスティ作品(の企画)もございます」と話しながら、最優先で取り組んでいる企画について言及。「私はケンが好きです」と主演・監督を務めるケネス・ブラナーを称賛し、詳細についてこう語った。
「すでにマイケル・グリーンが執筆した第3作の脚本があるんです。ジャンルやトーンにおいてすごく大胆にシフトされています。戦後のベネチアの話で、マイナーな小説の一つを映像化したものになります。」
第3作の物語に関するヒントとしては、「戦後のベネチアの話」のみ。多数あるポアロ作品の中から1作を断定することは難しいが、アスベル氏の発言から察するに、ファンの想像の斜め上をいくチョイスがなされているのだろう。
なお、脚本を手掛けたマイケル・グリーンは『オリエント急行殺人事件』『ナイル殺人事件』からの続投となり、ケネス・ブラナーの監督続投についても、アスベル氏は「イエス」と明かしている。『ナイル殺人事件』ではポアロの前日譚にも焦点が当てられ、いち人間としてのエルキュール・ポアロにさらに迫った1作となったが、早くも次なるチャプターに期待が高まる。
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Source: THR