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『ナイル殺人事件』ポアロ新作映画が正式始動、2023年公開決定 ─ 『ハロウィーン・パーティー』原作、ケネス・ブラナー主演・監督

ナイル殺人事件
© 2022 20th Century Studios.

ケネス・ブラナー主演・監督、『オリエント急行殺人事件』(2017)『ナイル殺人事件』に続く名探偵エルキュール・ポアロの映画シリーズ第3弾『A Haunting in Venice(原題)』が2023年9月15日に米国公開されることがわかった。20世紀スタジオが発表した。

アガサ・クリスティーのミステリー小説を原作とする『オリエント急行殺人事件』『ナイル殺人事件』は、古典的名作を現代的なアプローチで映画化して高い人気を評価を獲得。2022年3月には第3作の企画が進行していること、「マイナーな小説のひとつ」を原作とすることが明らかになっていた。

発表によると、『A Haunting in Venice』の原作となるのは1969年発表の『ハロウィーン・パーティー』。映画版は第2次世界大戦後のベネチアが舞台となり、すでに現役を退いた元・名探偵のポアロが、ハロウィーンの日に幽霊屋敷で開かれる降霊会にしぶしぶ参加することに。ところが参加者のひとりが殺害され、ポアロは再び難事件に挑むことになる……。

ポアロ役を再演するケネスをはじめ、本作には過去2作と同じく実力確かなキャストが集結。『フィフティ・シェイズ』シリーズのジェイミー・ドーナンは、ケネスの監督作『ベルファスト』(2021)に続いてのタッグ。『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021)のミシェル・ヨー、『ソウルフル・ワールド』(2020)のティナ・フェイ、『明日への地図を探して』(2021)のカイル・アレン、『ハウス・オブ・グッチ』(2021)のカミーユ・コッタン、『ベルファスト』で抜擢された子役ジュード・ヒル、『シャーロック・ホームズ』シリーズのケリー・ライリー、『ジョン・ウィック:チャプター2』(2017)のイタリア人俳優リッカルド・スカマルチョのほか、新星アリ・カーン&エマ・レアードが出演する。

物語に縁の深い“ハロウィーンの日”にちなんで、本作の撮影は2022年10月31日より開始予定。イギリスのパインウッド・スタジオをはじめ、イタリア・ベネチアでもロケ撮影が実施されるという。なお、脚本は前2作を執筆したマイケル・グリーンが執筆。プロデューサーにはリドリー・スコットサイモン・キンバーグら、シリーズを支えてきたフィルムメーカーが揃って復帰する。

製作発表にあたり、ケネスは「アガサ・クリスティーのフランチャイズ、そしてエルキュール・ポアロというキャラクターの素晴らしい発展になります」との声明を発表。「美しく映える街でハロウィーンの日に起こる、複雑な、あまり知られていないミステリーの物語に基づき、本当に背筋が凍るような作品をお届けできることを楽しみにしています」と述べた。また、20世紀スタジオのスティーブ・アスベル会長も「今回の映画は大胆で新しい方向性」と述べている。どうやら、今回のポアロは怖い作品になるらしい…?

映画『A Haunting in Venice(原題)』は2023年9月15日に米国公開予定

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Sources: The Hollywood Reporter(1, 2), Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。